梅の種類
奈良時代に中国からやってきた梅。たくさんの品種がありますが、梅干しや梅酒を作るにはどれがよいのでしょうか。
有名産地のものも、地元のものも大切にしたいのは鮮度!
雪深い地方では作られていませんが、梅は日本全国津々浦々で栽培され、自生しています。おばあちゃんの家の庭に生えている梅の実を使って、梅酒を作ったり、梅干しを作ったりした記憶がある人も多いのでは?
産地を見ると、南高梅などで知られる和歌山県は全国の6~7割の生産を占め、群馬県、奈良県、三重県、神奈川県、長野県などでも多く生産されています。
はじめて“梅しごと”にチャレンジする人は、どの梅がいいの?と迷うかもしれませんが、梅は鮮度が命。近所のスーパーや八百屋さんで手に入る近県のもので十分です。
通販などで有名なものを買ってみたい方は下記を参照して、気になる品種の梅を取り寄せてもいいでしょう。
梅干し・梅酒作りにオススメの品種
*南高梅
和歌山県みなべ町で品種改良を重ねて作られた、梅のサラブレッド。皮が薄くて果肉がやわらかく、大ぶりで種が小さい梅干しのための梅。
梅干しには紅映(福井県特産)、越生(埼玉県特産)などもオススメ。
*白加賀
主に関東地方で栽培され、実がつまって香りが高く、しっかりとした酸味がある。完熟して使う梅干しはもちろん、青梅で漬ける梅酒にも適している。
梅酒や青梅バリエには肉厚でエキスがよく出る古城(和歌山県特産)もオススメ。
*竜峡小梅
長野県特産の直径2cm以下の極小品種。ほどよい酸味があり、カリカリ小梅などにオススメだが、梅干しを作ることができる。
ほかにも、甲州最小(山梨県特産)、梅干し向きの飯田小梅(長野県特産)などもある。
梅の選び方
梅選びのポイントは、できるだけ新鮮なものを選ぶこと。
その他、チェックしたいのはサイズと熟度です。青梅はすぐ、完熟梅は熟度をみて、完熟させてから漬け始めます。
大きさの目安
梅のサイズはSから5Lまであるが、大きいものほど熟度にばらつきがなく梅酢がよく上がる。“梅しごと”初心者は2L~4Lのものがオススメ。