万願寺トウガラシとは
早植えせずに気温が上がってから定植!
ナス科。名前にトウガラシとついているが辛くはない。細長い肉厚の実がたくさん採れ、ピーマンのように調理に使える。
肥料なしの自然栽培でも育てやすいのでおすすめ。
栽培の目安(カレンダー)
概要
畝幅90cm、畝高10cm、135cm幅の黒マルチ。
本葉5~6枚の苗を株間60cmで1条に植える。
赤く完熟した実から採る。中のタネを取り出して乾燥保存。交雑しやすいので、タネ採りする場合は辛いトウガラシなどの近くに植えないほうがいい。
1~2本植えておくと放任栽培でも多収穫
万願寺トウガラシ、伏見甘長トウガラシ、シシトウ、タカノツメなどは、ピーマンと同じように放任で育てられます。
万願寺トウガラシのように辛くないトウガラシは調理に使いやすく、収量も多いので、家庭菜園では1~2本育てておくと重宝します。
①畝の準備
定植1週間前までには畝の準備を終わらせます。幅90cmの畝に黒マルチを張り、風よけの防虫ネットトンネルを設置して保温します。
②植えつけ
4月上旬にタネまきをし、踏み込み温床で育苗した本葉5~6枚の苗を、5月下旬に定植します。植えつけ当日に底面給水させ、株間60cmで掘った植え穴に水を注ぎます。根鉢を崩さないように植えつけ、短い仮支柱を挿して麻ヒモで誘引します。風よけの防虫ネットトンネルで覆います。
③メンテナンス
6月下旬、生長した株が防虫ネットトンネルの天井に届きそうになったらネットを外して、長さ150cmの支柱を立てて、麻ヒモで誘引します。
④収穫
7月中旬から収穫が始まり、10月中旬まで長く収穫が楽しめます。はじめのうちは実があまり大きくならないうちにどんどん収穫することで樹の負担を減らして、樹を大きくすることを優先します。
本来は辛くない万願寺トウガラシやシシトウも、乾燥や水不足などのストレスで辛くなることがあります。
樹勢が強い株の形がいいものからタネを採ります。辛くないトウガラシのそばに辛いトウガラシが植えてある場合は、交雑して辛くなることがあるのでタネ採りする場合は要注意です。
熟すまでに時間がかかるので、タネ採り用の実には早めに目印をつけておきます。赤く熟して皮がしおれてきたら、タネをザルに取り出して乾かします。水洗いはしません。
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