メリットいっぱい!上げ床畝で野菜は元気
水はけに難がある粘土質の畑や地下水位が高い畑では、ネギ、ジャガイモ、サツマイモ、スイカなど、栽培が難しい野菜が結構あります。
さらに粘土質の畑は土がとんでもなく重いために、耕すにも土寄せするにも大仕事になります。
そうした苦労から解放してくれるのが、上げ床畝です。読者のみなさんの中にも、上げ床畝を利用して野菜づくりを苦労少なく楽しんでいる方が多く、その大半の方は、やはり粘土質の畑を利用しています。
上げ床畝のメリットは、水はけがいいため根腐れなど根にトラブルが出にくいこと、大雨でも畝が崩れないこと、畝の表面が高い位置にあるので野菜の世話がラクなこと、輪作などの栽培プランが立てやすいなどたくさんあります。また、景観もいいです。
水はけや土の重さでお悩みの方はぜひヒントにしてください。
千葉県の菜園家、関口三郎さんの畑
千葉県の菜園家、関口三郎さんの畑です。通路幅をゆったりとって上げ床畝を並べていて、野菜の世話がしやすそうです。栽培する野菜の特徴に合わせて畝の高さを変えています。これは真似してみたいアイデアです。
広島県の菜園家、中津明通さんの畑
広島県の菜園家、中津明通さんの畑です。ナスを高畝でマルチ栽培。高畝にはマルチ栽培がおすすめです。マルチがないと雨で高畝が崩れて低くなってしまいます。
埼玉県の菜園家、kakaさんの畑
埼玉県の菜園家、kakaさんの畑です。石と瓦礫(がれき)だらけだった粘土質の土を耕すことに明け暮れていたそうですが、野菜はまったく育たず。途方に暮れていたときにレイズドベッド(上げ床畝)を知り、すぐに畑を大改革したそうです。固定種のタネから育てたというミニトマト、キュウリ、ナスが元気に葉を広げています。
福岡県の菜園家、吉岡利剛さんの畑
福岡県の菜園家、吉岡利剛さんの畑です。畦板を利用した上げ床畝でヤマイモが育っています。上げ床畝は根菜類の収穫がラクになるのもメリットです。
埼玉県の有機栽培農家、坪内浩さんの畑
埼玉県の有機栽培農家、坪内浩さんの畑です。廃材で枠をつくった上げ床畝です。畝の土は有機物を入れてじっくりと仕上げた極上の土。
秋にタマネギの苗づくりに利用しています。