●有機質肥料のいろいろ
油かす液肥
一般的な有機質肥料は効き目が穏やかで追肥には向きませんが、油かす液肥は効き目が早く追肥に向いています。水やりも兼ねて毎日使う場合は、大量の水で薄めます。
【油かす液肥のつくり方】
1.2Lのペットボトルに油かす200gを入れる。
2.発酵し臭いが弱くなったら上ずみ液を水で10~15倍に薄めて使う。
草木灰
水溶性カリを多く含み、有機質肥料の中では即効性が高い肥料です。特に根菜類におすすめです。市販のものもありますが、雑草などを利用して畑の隅などでつくることができます。
【草木灰つくり方】
1.雑草や野菜の残りをよく乾燥させる。畑の隅に石などで囲いをつくって燃やす。
2.白い煙が立ち上がっている状態を保てるように、雑草や野菜を様子を見ながら足していく。
3.黒い灰になる程度に燃えたら、水で薄めた酢をかけて鎮火する。
緑肥
刈り取ってから、または刈り取らずにそのまま耕して肥料にする植物のこと。種ができる前に肥料にするのがポイントです。よく根を張って土を耕すのと同じ効果を発揮したり、害虫の発生を防いだりします。
【緑肥として代表的なもの】
■マメ科
クローバー、レンゲ、クロタラリア、ヘアリーベッチなど
根粒菌との共生で、野菜の成育に欠かせない窒素成分を豊富に含んでいる。
■イネ科
トウモロコシ、ライ麦、小麦など
吸肥率が高く、土にすき込むと肥料としての効果がある。また、草丈が高いので、害虫よけ、風よけなどで利用されることも。成育後に刈り取ったワラは、マルチングにもなる。
■その他
マリーゴールド:虫よけ効果がある。ヒマワリ:植物繊維が豊富。葉もの野菜:チッソ過剰の土壌を改良する。
放置肥料
雑草や落ち葉などを隅に置いておくだけでできる肥料。時間はかかりますが、肥料効果は長持ちします。
※除草した雑草は捨てないで片隅に積み重ねておく。
有機質肥料を発酵させ、効果を穏やかにした(ボカした)肥料のこと。一般的な有機質肥料は未発酵なので追肥に不向きだが、ぼかし肥は元肥にも追肥にも使える。腐葉土、鶏フン、米ヌカ、生ゴミなどから手作りもできるが、市販のものを利用してもよい。