④管理する
葉裏にアブラムシがついていないか、枝が混み合って風通しが悪くなっていないか、水は足りているかなど、こまめに様子をチェックすることが大切です。
また、アブラムシやアオムシなどの幼虫を予防する防虫ネットやマルチング資材、粘着シートなど病害虫対策グッズ、そばに植えるだけで病害虫を防ぐコンパニオンプランツなども活用しましょう。
⑤同じ土でつくり続けない
同じ場所で同じ野菜、同じ科の野菜をつくり続けると栄養分がかたよって育ちにくくなったり、病害虫が発生しやすくなったりします。これを「連作障害」といいます。
翌年も同じ野菜を育てる場合は場所を変える、天地返しをする、リサイクル土は別の野菜に使うなど配慮します。
前作の株や根をしっかり取り除いてから、堆肥や腐葉土で土壌改良するだけでも、連作障害のリスクを軽減できる。
有機・無農薬栽培に向く堆肥
堆肥は土の環境を整える資材です。落ち葉や刈り草、わらなどを堆積して発酵させた「落ち葉堆肥」が初心者でもつくりやすいうえ扱いやすく、おすすめです。落ち葉に含まれる植物繊維が、野菜づくりに向かない粘土質や砂っぽい土を、ふかふかの土に変えてくれます。
コンテナや狭い範囲の地植えであれば、市販の完熟堆肥を活用してもいいでしょう。
●落ち葉堆肥のつくり方
【材料】
・落ち葉(クヌギ、ケヤキ、ブナ、カエデ)
・刈り草(雑草の種のないもの)
・わら
・米ぬか
・鶏ふんなど
01 落ち葉、刈り草、わらを大量に集め、畑の隅などに30~40㎝程度積む。まわりは廃材などで囲む。
02 米ぬかや鶏ふんを上面にまき、全体を足でよく踏みつける。さらに畑の土を全体にかぶせる。
03 1~2を繰り返しながら何層かに積み上げたら、上から大量の水をかけ、足で踏んで全体をなじませる。その後、ブルーシートでおおう。
04 1カ月程度放置し、発酵で温度が上がってきたら、堆肥を下から上へ、内側から外側へと天地返しをする。乾燥していたら水を与え、再びブルーシートでおおう。1~2カ月ごとにこの作業を繰り返す。
完成!全体に黒っぽく、適度な湿り気があり温かく、嫌なにおいがしなければ完成です。
白いカビが生えている、キノコが生えている、虫がいるのも、堆肥が完成している証です。
※上記のようなプロセスを経なくても、落ち葉や刈り草を畑の隅に積み重ねておくだけでも堆肥はできます。ただし、時間はもっとかかります。
野菜によってはアブラムシなどの害虫予防に、寒冷紗を直がけする方法も有効。べたがけと言われる。