
※写真・文:ブティック社の季刊誌でもおなじみのスペースガーデニング(株)
天然芝
メリット
■四季を感じ、見た目が美しい
天然芝の色のあざやかさは格別です。芝の成長など四季の変化が感じられます。冬枯れも味わい深いものです。

■フカフカの感触を楽しみたい
天然芝はやわらかく、手ざわりが良く天然素材ならではの風合いがあります。寝転んでも気持ち良いものです。

■コストが安い
天然芝は、人工芝と比較して圧倒的に材料費・施工費が安くDIYで芝を張れば、なお安くすみます。

デメリット
■冬は枯れてしまう
冬場は枯れたようになってしまいます。季節感を感じたいという方にはおすすめ!春になるとまた青くなります。

■芝刈りなど手入れが大変
お手入れが必要で虫も多いです。水やりや肥料をあげたりと大変ですが、手をかけた分、お庭に愛着が生まれます。

・小さなお子様がいる方
・お手入れを楽しみたい方
・なんといっても天然素材にこだわる方
人工芝
メリット
■維持・管理がラク
人工芝は、一度施工してしまえば、数年間はもちます。維持・管理の手間はほとんどかかりません。

■趣味を楽しめる
人工芝は、ゴルフのパター練習などの趣味に最適です。踏んでもだいじょうぶなので、天然芝よりも向いています。

■冬でもグリーンを楽しめる
人工芝は枯れないので、一年中緑を楽しめます。緑が少なくなる冬場には貴重な素材です。

デメリット
■経年劣化する
年数が経つと人工芝が寝てしまいます。細かい石(珪砂)をまくと、寝てしまった芝を立たせることができます。

■コストが高い
人工芝は、施工や交換にお金がかかります。ただし、天然芝の剪定や肥料の手間やコストを考えると、数年で元がとれます。

<用語解説>
● 珪砂(けいさ): 目の細かい砂。花崗岩または珪岩と呼ばれる岩が、雨風や振動によって細かくなり、 粒状に変化したもの。
● 経年劣化(けいねんれっか):時間の経過にともなう劣化。
・お手入れが苦手な方
・日当たりが悪いお庭の方
・維持・管理の手間をかけたくない方
人工芝の施工手順
下準備
施工する場所をあらかじめ整地し、ランマーで転圧し、地盤を固めます。次に、基盤となる防草シートを敷きます。防草シートは雑草防止効果があります。
①人工芝を大まかに敷設します。

②端部の曲線部を処理します。

③大まかにハサミまたはカッターで人工芝の端を切ります。この時、裏側から刃を入れるのがコツです。

④人工芝の切り込み箇所がずれないように、目串で仮留めします。

⑤余尺10mm程度を残し、形状に合わせて人工芝を切ります。

⑥同様にして端部を処理していきます。

⑦人工芝を固定します。パイルを切らないように、人工芝は裏側から刃を入れます。

⑧パイルを起こし、基布に直接目串を打ち込みます。

※この人工芝は他の人工芝よりも芝目の間隔が広いため、芝のパイルをかみにくいのが特長です。

⑨同様にして人工芝を固定し、できあがりです。

<用語解説>
● 基布(きふ):下地の布。
● 整地(せいち):地面をならすこと。
● 転圧(てんあつ):盛った状態の土を締め固めること。
● パイル:芝糸。
● 敷設(ふせつ):装置・設備などを敷いて設置すること。
● 目串(めぐし):芝を留めるために差し込むくし。
● 余尺(よじゃく):余った部分。
● ランマー:エンジンを利用した上下動の衝撃によって地盤を転圧する手持ちの機械。
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