15. 摘芽・摘芯する
キュウリを1株から多く収穫しようと思えば、摘芽(てきが)と摘芯(てきしん)をします。
●葉4~5枚までに出る芽(子づる)は取り除き、主枝(親づる)だけをのばします(摘芽)。
●6番目の葉(6葉)以上から出る子づるは、葉2枚で芽を摘みます(摘芯)。下の節から次第に上の節に芽(子づる)の出る節は移動するので、のびてきたら摘芯します。
●親づるは葉20~25枚で芯をとめます。
16. 雌花と雄花
キュウリの雌花と雄花は形が違います。花の元に細い長い実があるのが雌花です。雌花が咲いてすぐ収穫するのは、花丸キュウリです。
17. モロキュウを収穫する
雌花が咲いて7~10日後、指ぐらいの大きさになったら、モロキュウとして収穫できます。
キュウリの収穫は、実の大きさがどれぐらいのときに収穫するかで、収穫量がだいぶちがってきます。最初の実が太り始めるころは、株も小さく、まだ勢いが出ていません。最初の実が大きくなるまで待っていると、のびが止まってしまいます。
最初の方の実は、モロキュウで獲るつもりで、小さいうちに収穫していくと、株も元気が出てきます。勢いよくのびるようになってから、普通の大きさで収穫すると、長く収穫を楽しめます。こうして夏の間30~40日収穫できます。
18. 本格的に収穫する
6月中旬から本格的に収穫できます。実が長さ20~25cm、重さ100gぐらいになったら収穫適期です。手でもぎ取ろうとするとトゲが痛いので、ハサミで切ります。遅れるとすぐ大きくなるので注意しましょう。
梅雨が明けてからでは急に晴天が続いて畑が乾燥するので、梅雨明けになる前に、タネを畑にまきます。タネまきの方法は夏まきの時と同じですが、このころは気温も高いので、ホットキャップではなく、寒冷紗(かんれいしゃ/薄い網)を使うと、日陰を作り、ウリバエやアブラムシなどを防ぐことができます。
寒冷紗は支柱を立てるころには取り除きますが、地這い作りの時は遅くまでかけておき、しだいに両すそを上にあげて通気をはかり、つるが長くなったら取り除くようにします。地這い作りの時は、敷きワラをしないと果実が汚れるので、枯れ枝などを立てて自然にからませてのばすようにすると、手入れや収穫もかんたんで、果実も汚れません。
キュウリを使った料理 おすすめレシピ
自分で作ったキュウリは、他にはない美味しさ間違いなし!新鮮な状態で、収穫してすぐに料理に取り掛かりましょう!
『キュウリのラー油風味』
ピリッと辛い中華風の漬け物。お酒のおつまみに最適です。
・キュウリ 3本
・セロリの茎 1本分
・塩 大さじ1
・赤唐辛子 1本
<漬け汁>
・砂糖 大さじ2と1/2
・酢 大さじ5
・しょうゆ 大さじ1/2
・ごま油 大さじ1/2
・ラー油 小さじ1
・ショウガの絞り汁 小さじ1/2
【作り方】
①キュウリは半分に切り、セロリは筋を取って、ともに幅5mmの斜め切りにします。
②キュウリとセロリに塩をふってもみ、約8分おきます。
③赤唐辛子はヘタを取って、種を取り除きます。
④鍋に漬け汁の材料と赤唐辛子を入れ、煮立たせて冷まします。
⑤きゅうりとセロリをさっと水洗いして水気を切り、冷ました④に入れて、さっとあえます。
『キュウリとわかめの酢のもの』
キュウリの歯ごたえが楽しめる定番の酢のものです!
・きゅうり 2本
・わかめ(乾燥) 3g(ひとにぎり)
・塩 少量
<合わせ酢>
・酢 大さじ4
・ごま油、しょうゆ 各小さじ1
・砂糖 小さじ2
・塩 小さじ1/3
【作り方】
①キュウリは薄い小口切りにし、軽く塩をふります。
②しんなりしたら、ぎゅっと絞って水気を切ります。
③わかめは水でもどしてさっと熱湯につけ、水気を絞って適当な長さに切ります。
④水気を切った②と③を合わせ、食べる直前に合わせ酢であえます。