用意するもの
■布「コングレス(オ)」
タテ糸とヨコ糸が等間隔で織られた布目が数えやすい綿の布。18カウント(1cm角に7×7目)。

■布「麻布」
平織りの目が拾いやすい麻布。22カウント(9×7目)。この本では他に28カウント(11×11目)など使用してます。

■糸「こぎん糸(オ)」、「25番 刺しゅう糸」
■針「こぎん針(オ)」:布の織り目を割らない丸い針先になった長めの専用針。

カウント数と図案について
カウント数とは布目の大きさの単位で、1インチ(2.54cm)の中に織り目が何目あるかを表しています。18カウントの布は2.54cm内に18の織り目が入っている布という事になります。数が大きくなるほど織り(目)は細かくなります。
布のタテ×ヨコの織り糸の本数が違うと同じ図案でも形が違った図案に仕上がります。ぬくもりでは1cm四方のタテ糸×ヨコ糸の織り目も併記しています。
コングレス【18カウント(1cm角に7×7目)】の図案(模様)の場合

麻布【22カウント(1cm角に9×7目)】の図案(模様)の場合

こぎん糸の準備
1.ラベルを外す。

2.輪の状態にする。

3.輪の片側を切る。

4.再びラベルを通す。使う時はラベル近くから糸を抜き取る。

糸の通し方
1.糸の端側を針にかけて折り、折り目をつける。

2.折り山を針穴に通す。

3.通したら、短い方の糸を引き出す。

布の準備
刺し面より大きめに切った布を用意します。布はタテとヨコで伸び方が違うので刺し始める前に確認しておきます。”みみ”に対して平行な辺がタテ地です。”みみ”がない場合は布を引っ張り、伸びる方がヨコ地、伸びない方がタテ地です。



ほつれ止めの方法
【洋裁用の接着テープをアイロンで貼る】

【しつけ糸で粗めに布端をかがる】

【ほつれ止め液を塗る】

刺し方図と布の刺し位置について
刺し方図は方眼の線1本が布の織り糸を表しています。縦線がタテ糸。横線がヨコ糸。針の刺し位置はタテとヨコの織り糸の間に刺して模様を作っていきます。太い線はおもて側に刺している糸で、長さが刺し糸の長さを示します。

▲刺し方図

▲布の刺し位置
25番刺しゅう糸の扱い方
6本が軽く撚り合わさっている。

使いやすい長さ(50~60cm)にカットする。

数本まとめて引くとからむので、必ず1本ずつ引き抜く。

指定の糸の本数分を針に通す。
