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畑のトリセツ!「どうする?!猛暑対策」

畑のトリセツ!「どうする?!猛暑対策」

野菜を育てるための「菜園づくりのヒント」をご紹介!記録的な猛暑にも負けない、畑の準備や野菜の適切なメンテナンス方法などを、4名の野菜のプロたちから学びましょう!

perm_media 《画像ギャラリー》畑のトリセツ!「どうする?!猛暑対策」の画像をチェック! navigate_next

涼しい環境づくりと水分の補給

連日猛暑日が続く記録的な暑さで、畑の野菜は大変なストレスを受けています。トマトやナス、キュウリなどは高温で受粉できず花が落ちて収穫量が減り、実がついても品質のいいものが採れなくなります。高温で体が弱るため病虫害も多発します。

発芽適温や生育適温に近づける工夫が必要です。遮光資材を利用して葉の温度を下げ、葉焼けや実焼けを防ぎます。地温の上昇を抑えるには、草マルチや敷きワラが有効です。気温が高いと野菜は葉からの蒸散量が増えるので、適度な水やりも必要です。

畑に遮光シートの天幕を張るとかなり涼しくなる。畑仕事もラクになる。

1. 黒マルチの上にワラを敷いて断熱!

家庭菜園では黒マルチを利用する人が多いです。透明マルチほどではありませんが、黒マルチが張られた畝は土壌表面の温度がかなりの高温になり、野菜にストレスがかかります。

高温期には、黒マルチの上にワラや刈り草を厚めに敷いておくことをおすすめします。黒マルチに直接日光が当たらず、地温の上昇が抑えられます。とくにワラは茎が中空のため断熱効果が高く、地温の上昇抑制にはうってつけのマルチ資材です。

黒マルチは雑草を抑制するほか、畝の保湿効果がある。水やりの回数を減らせるので、干ばつ対策にもなる。

2. 遮光資材で強い光をやわらげる!

遮光シート、寒冷紗、防虫ネットなどの被覆資材を利用して、強い日差しをやわらげて、野菜を守りましょう。

トンネル被覆、天幕の設置、また、トマトの雨よけ栽培をしているなら、雨よけビニールに寒冷紗を重ねるのもおすすめです。

ただ、極端な遮光は野菜の生育を妨げます。遮光率20~30%程度までの資材を利用するといいでしょう。

また、被覆資材を掛けっぱなしにしないこと。内部が蒸れると逆効果。午後に涼しくなったら被覆資材を開放して風を通すなど、こまめに対応します。

3. 下草を生やして土の温度を下げる!

ビニールのマルチを使わないなら、ワラや刈り草、堆肥、もみ殻などの有機物マルチを利用します。
有機物マルチにも地温の上昇や土の乾燥を抑える効果があります。

ただ、猛暑と干ばつがセットになって襲ってきた場合、有機物マルチは少々役不足の感がいなめません。効果を上げるには、かなり分厚く敷いておく必要があります。

草を活かして野菜を育てる“草生栽培”は、猛暑や干ばつに強い栽培法です。草を抜かず、野菜の生長を邪魔しない程度に刈り、草丈をコントロールしながら野菜を育てます。下草のおかげで、地温が下がり、土は乾燥しにくくなります。手間をかけてきちんと管理できるなら、家庭菜園でも採り入れ可能な栽培法です。

さて、誰でもできる現実的なやり方として、有機物マルチにプラスして畝に下草を生やしておく方法をおすすめします。有機物マルチには雑草抑制効果もありますが、それでもチョロチョロと雑草が生えてきます。この雑草を抜かずに生やしておきます。

地温が下がり、夜露や朝露で土が乾きにくくなります。雑草が伸びて野菜を邪魔するようになったら、適宜刈って地面に伏せておきます。有機物マルチと雑草が土壌微生物を養い、土づくり効果も上がります。

*遮光シートの天幕

和歌山県の菜園家、田中旬子さんの畑では遮光シートの天幕を張って猛暑対策。

ショウガが天幕の下でよく育つ。

ニンジンの畝づくり。天幕の遮光が発芽を助ける。台風などの前には天幕を下ろしておく。

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