溝施肥で根を深く広く張らせ主枝につく実を大きく育てる
“とろ~り旨なす”(トキタ種苗)は編集部の畑では定番の、真っ白くておいしい中長ナスです。
収穫に適したサイズは250~400g。それほどの大きさにもかかわらず、皮が薄くてやわらかく、肉質がなめらか。加熱調理するとトロトロの食感が楽しめます。
長期栽培のコツは、完熟堆肥とボカシ肥料(「グルメの力」など)を溝施肥し、根を深く広く張らせることです。
また、たくさん収穫しようとして実をいくつもぶら下げると、実が大きくなるだけに株への負担が大きく、早い段階で株が衰えてしまいます。
そこで、3本仕立てにしたら、3本の主枝につく実を収穫のメインとするやり方がおすすめ。主枝が支柱の高さに届いたら摘芯し、強いわき芽を生かして収穫を続けます。
追肥と水やりで樹勢をキープして、コンスタントに大きな実の収穫を楽しみましょう。
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ポイント!
3本の主枝からの収穫をメインにコンスタントに大きな実を採る!
250~400gの実が採れる
“とろ~り旨なす”は白くてツヤツヤ、とてもおいしいナス。実がビッグサイズに育つので、重さで枝が垂れないよう、枝を支柱にしっかりとくくって誘引するか、写真のように横方向に張ったヒモやテープに果柄(かへい)を引っ掛けておくといい。
3本仕立てで育てる
支柱をV字もしくはX字に立てて、枝を左右に振り分けて誘引する。畝の右サイドに1本、左サイドに2本の主枝を誘引したら、次の株は右サイドに2本、左サイドに1本の主枝を誘引する。どの枝にも平均してよく日が当たり、風通しもよくなる。
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