葉ニンニクとは(特徴)
まるごと食べられて香りはマイルド
やわらかい葉や茎も食べられるニンニクで、ニンニク特有の香りはマイルドです。
焼肉やラーメン、炒め物などに使いますが、私はとくに葉ニンニクを刻んで使ったギョウザが好きです。イノシシの焼肉に必須のニンニク味噌も葉ニンニクでつくっています。
葉ニンニク用の品種「ハーリック」のタネ球も使っていますが、一般的なニンニクの鱗片(りんぺん)の中で小粒のものを選んで、密植気味に育てたものを葉ニンニクとして収穫しています。
*ヒガンバナ科
みなみきよつぐ●家庭菜園歴17年。愛媛県新居浜市にある約1000m2の畑で農薬を使わない野菜づくりを楽しむ。家庭菜園を始めた頃は化学肥料を使っていたが、5年前から有機栽培に移行。有機栽培2年目にはボカシ肥料の施肥量を半分に減らし、3年目に畑の土壌酸度がph6前後で安定しているのを確認してから、作付けのたびに堆肥や石灰をすき込むことを中止。その後も徐々に使う堆肥や有機質肥料の量を減らしつつ、畑の草や緑肥作物を活かした野菜づくりを行い、病虫害の少ない畑でおいしい野菜づくりを実践中。
(病気や害虫が減って野菜が育てやすくなり、味のいい野菜が採れる三並流超減肥有機農法での野菜の育て方を紹介します。)
栽培の目安・カレンダー
■追肥:定植20日後に葉が立ったら1穴あたり7mlのボカシ肥料を施す。定植40日後には草木灰を散布。翌1月にボカシ肥料を1穴あたり7ml施す。
育て方
01 植えつけ
10月上旬~11月上旬に小粒の鱗片をタネ球として植えつけます。尖ったほうを上にして1か所3粒、頭が少し地上に出るくらい浅植えにします。
植えつけて鎮圧したら植え穴へもみ殻かもみ殻くん炭を入れておきます。
02 メンテナンス
植えつけから20日後くらいに葉が立ってきたら、1穴にひとつかみの半量(約7ml)のボカシ肥料を施します。ひとつかみ分をパッパッと2つの穴の近くに振っていくやり方です。
その20日後にはカリウム補給のため、草木灰を振りかけ、水やりをします。
翌年1月に1回目と同じようにボカシ肥料を1穴あたり7ml追肥します。
03 収穫
12月~翌年2月まで葉や茎がやわらかいうちに収穫します。葉も茎も小さな鱗茎もすべて食べられます。
収穫せずに3月過ぎて畑に置いておくと葉がかたくなり、葉ニンニクとしては食べられなくなりますが、鱗茎が太ってきて、少し小さめのニンニクとして6月に収穫できます。
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