MENU
ぬくもりは、ハンドメイドや手作り実用書の出版社「ブティック社」のレシピを厳選して無料で公開しています。折り紙、工作、刺繍、パッチワーク、家庭菜園、園芸、DIYなど多ジャンルで展開中です。
家庭菜園「らくらく堆肥づくり」のやり方・コツ!

家庭菜園「らくらく堆肥づくり」のやり方・コツ!

冬は堆肥づくりに最適の時期です。ただ、堆肥づくりには体力がいりますし、手間もかかります。混ぜる、切り返す、木枠をつくり直すといった大変な作業を省きつつもおいしい野菜が採れる、良質な堆肥に仕上がる方法をベテラン菜園家の田中寿恭さんに教えてもらいました。

perm_media 《画像ギャラリー》家庭菜園「らくらく堆肥づくり」のやり方・コツ!の画像をチェック! navigate_next

目次

カブトムシの幼虫

いい堆肥にしてくれるので大切にしています。コガネムシの幼虫よりも大きく、コロコロしています。

ミミズ

ミミズも落ち葉の分解を進めてくれます。畑で見つけたら、堆肥枠に入れるといいでしょう。

【NG】コガネムシの幼虫は駆除しよう

コガネムシの幼虫も落ち葉をよく食べますが、幼虫も成虫も野菜を食害するので、見つけ次第、駆除します。堆肥枠で増えると厄介です。
見た目はカブトムシの幼虫と似ていますが、コガネムシの幼虫は頭部が黄色っぽく、体長は老齢幼虫で30mm程度とカブトムシよりも小さいです。

堆肥づくりを成功させるポイント『②トウモロコシの残渣は刻んで、根は入れない』

*大量に出る野菜の残渣は堆肥枠に投入する

落ち葉堆肥の熟成期間中、夏から秋にかけてカボチャやサツマイモのツルなどの夏野菜の残渣が大量に出てきます。野菜の残渣もいい堆肥になるので、私は落ち葉を仕込んでいる上に投入します。
野菜の残渣を入れたら米ぬかを振りかけ、足で踏んで容積を小さくします。先に仕込んだ落ち葉と混ぜる必要はありません。もみ殻と水を加える必要はなく、積んでおくだけです。

ただし、トウモロコシの残渣だけは入れるときに注意があります。茎や葉は繊維質が多くてかたいので、根を切り落としたあと、10cmぐらいの長さに切ってから堆肥枠に入れてください。
根は茎よりもかたくてなかなか分解しないので、私は堆肥枠に入れずに燃やして草木灰にしています。果樹などの枝は分解が遅いので、落ち葉堆肥の中には投入しません。

サツマイモ、カボチャ、サトイモなどを片付けるときに残渣がたくさん出ます。トウモロコシだけは小さく刻んでから入れますが、それ以外はそのまま堆肥枠に投入します。

菜の残渣には水分が多く含まれ、落ち葉のように残渣同士が密着せず酸素も足りるのでもみ殻と水は加えません。米ぬかだけまいて発酵を促します。

*Point!「ススキやチガヤはもみ殻の代わりに利用できる」

編集部の堆肥づくりワンポイントアドバイス!「通気性と通水性がよくなり堆肥化が促される」



ススキやチガヤなどのイネ科の野草はとても優れた堆肥材料です。
茎がかたくてストローのような中空構造をしているため、落ち葉や生ごみとともに積み込むと、通気性と通水性が適度によくなります。おかげで好気性微生物の活動が促されて良質の堆肥づくりが可能になります。もみ殻を使うのと同様の効果が得られます。
野原に生えているススキやチガヤを刈り取ったら、雨の当たらない場所に束ねて立てかけてストックしておきましょう。地面に積んで発酵が進んでやわらかくなったものでは通気性や通水性の効果は半減するので、ストックする場所選びは大事です。

堆肥を仕込む際はススキやチガヤを15~20cmの長さに刻んで使い、米ぬかを振りながら落ち葉や生ごみとサンドイッチ状に重ねます。
落ち葉の量の2割程度の量を利用するといい堆肥になります。

近所の野原に生えているススキを採集してストックしておきます。大量の落ち葉が集まったら堆肥づくりを始めましょう。

堆肥づくりを成功させるポイント『③生ごみは必ずコンポスト容器で堆肥化させる』

*悪臭、腐敗、鳥獣害などさまざまなトラブルが防げる

私は落ち葉堆肥の中に野菜の残渣は入れますが、生ごみは投入しません。悪臭が出ますし、ウジもわきますし、鳥や獣のエサ場になるからです。

生ごみはコンポスト容器を使って堆肥にします。プラスチック製でフタが付いているため、臭いがもれにくくなっています。生ごみを容器に入れたら米ぬかをまぶします。そのあと、必ず土を5cm以上かぶせてください。これで臭いと腐敗が防げます。最後に忘れずにフタを閉めましょう。
大量に生ごみが出る場合は別ですが、一般家庭の場合、落ち葉を仕込む大きな堆肥枠での生ごみ堆肥づくりは向きません。生ごみを入れるたびに堆肥枠一面に5cm以上の土をかぶせるのは大変な作業だからです。コンポスト容器はコンパクトですから、土を入れる作業も大変ではありません。

堆肥枠や畑の隅に放ったままにするなど、生ごみを野ざらしにする行為はやめましょう。悪臭、虫の発生、獣害や鳥害の誘発など、近隣の迷惑になります。コンポスト容器を使い、土をしっかりかぶせる方法で仕込めば、安心してつくれます。
繰り返して投入していっぱいになったら、容器を引き抜き、下の方の熟成した部分を取り出します。落ち葉堆肥と同じように袋に詰めて保管します。上の方の未熟な部分は容器に戻します。

★「コンポスト」をDIYしよう!作り方はこちらから

3
この記事のライター
関連記事
ネギ類をおいしく育てるための、タネのまき方をご紹介!今回は、長ネギ・葉ネギ・ニラ・タマネギについて、栽培カレンダーやタネまきのポイント、発芽後のポイントなどを分かりやすく解説しています。ぜひネギ類を育てる際の参考してください!
593views 園芸レシピ
更新: 2025-02-28 23:06:49
“のら仕事”とは、“野を良く”し、多様な生物とともに作物がよく育つようにする仕事です。今回のテーマは「越冬野菜のメンテナンス」。冬の葉菜類ほか、ニンニクやタマネギ、エンドウ、イチゴなど厳寒期を春まで元気に乗り切らせるコツをお伝えします!
422views 園芸レシピ
更新: 2025-01-21 12:00:00
編集部おすすめの品種「アップルスイカ」の栽培方法をご紹介いたします。手のひらサイズの超小玉スイカが空中にずらりと並びます。今年の夏の収穫に向けて是非、栽培してみてください。
593views 園芸レシピ
更新: 2025-01-13 12:00:00
春に芽生えたら掘り上げてポット育苗!今すぐ試したくなる家庭菜園のアイデアをご紹介します!ここでは完熟トマトを使ったアイデアをピックアップ。イタリアントマトはうまみがギュッと詰まってしっかりした皮が特徴的。ぜひチャレンジしてみてください!
822views 園芸レシピ
更新: 2025-01-31 22:48:09
今回は、キャベツ、カリフラワー、葉物野菜の連続栽培のアイデアをご紹介します。収穫時の工夫次第でそこから次の野菜が育つので、長期間楽しめます。立派なものに育てば喜びもひとしお。ぜひチャレンジしてみてください。
610views 園芸レシピ
更新: 2024-12-11 12:00:00
最新記事
円型に切った布を縫ってギャザーを寄せ、バイアステープで縫い止めるだけのこもの入れです!文房具やアクセサリーなどいろいろな収納に使ってみて。いくつも並べて置くと、さらに可愛さが増しますね!商用OKの作品です。
更新: 2025-03-07 12:00:00
優しく清々しい気持ちにさせてくれる鶴の折り紙をインテリアにしてみませんか?簡単に作れ、尚かつお洒落な「ランプシェード」。布を透き込んだ強度のある手漉き和紙に、むら染めの和紙で折った鶴をレイアウトしたモダンなデザインが魅力です!
101views 工作レシピ
更新: 2025-03-06 12:00:00
パステルカラーのくまちゃんにすずらんの花をモチーフにした帽子を被せました。すずらんには「幸せの訪れ」「希望」などの意味が込められています。親しい人の幸せを願って贈り物にしても。とってもかわいい作品です。ぜひ作ってみてください。
更新: 2025-03-05 12:00:00
美味しそうなハンバーグランチをおもちゃで再現!フェルトとマジックテープで作るので、真ん中から半分に割ったりくっつけたりして遊ぶことができちゃいますよ!(型紙の無料ダウンロードあり)
更新: 2025-03-04 12:00:00
へい、らっしゃい!しゃりとネタを別々に作っておいて、注文が入ったらお客さんの目の前でにぎってあげてね。ここで紹介するのは、おとなも子供も大好きなネタ「まぐろ」です。
更新: 2025-03-03 12:00:00
boutique-sha_banner
hmc_banner
btq_onlineshop_banner

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt

楽しい!手芸の本がいっぱい!

get_app
ダウンロードする
キャンセル