いい堆肥にしてくれるので大切にしています。コガネムシの幼虫よりも大きく、コロコロしています。
ミミズも落ち葉の分解を進めてくれます。畑で見つけたら、堆肥枠に入れるといいでしょう。
コガネムシの幼虫も落ち葉をよく食べますが、幼虫も成虫も野菜を食害するので、見つけ次第、駆除します。堆肥枠で増えると厄介です。
見た目はカブトムシの幼虫と似ていますが、コガネムシの幼虫は頭部が黄色っぽく、体長は老齢幼虫で30mm程度とカブトムシよりも小さいです。
堆肥づくりを成功させるポイント『②トウモロコシの残渣は刻んで、根は入れない』
*大量に出る野菜の残渣は堆肥枠に投入する
落ち葉堆肥の熟成期間中、夏から秋にかけてカボチャやサツマイモのツルなどの夏野菜の残渣が大量に出てきます。野菜の残渣もいい堆肥になるので、私は落ち葉を仕込んでいる上に投入します。
野菜の残渣を入れたら米ぬかを振りかけ、足で踏んで容積を小さくします。先に仕込んだ落ち葉と混ぜる必要はありません。もみ殻と水を加える必要はなく、積んでおくだけです。
ただし、トウモロコシの残渣だけは入れるときに注意があります。茎や葉は繊維質が多くてかたいので、根を切り落としたあと、10cmぐらいの長さに切ってから堆肥枠に入れてください。
根は茎よりもかたくてなかなか分解しないので、私は堆肥枠に入れずに燃やして草木灰にしています。果樹などの枝は分解が遅いので、落ち葉堆肥の中には投入しません。
サツマイモ、カボチャ、サトイモなどを片付けるときに残渣がたくさん出ます。トウモロコシだけは小さく刻んでから入れますが、それ以外はそのまま堆肥枠に投入します。
菜の残渣には水分が多く含まれ、落ち葉のように残渣同士が密着せず酸素も足りるのでもみ殻と水は加えません。米ぬかだけまいて発酵を促します。
*Point!「ススキやチガヤはもみ殻の代わりに利用できる」
ススキやチガヤなどのイネ科の野草はとても優れた堆肥材料です。
茎がかたくてストローのような中空構造をしているため、落ち葉や生ごみとともに積み込むと、通気性と通水性が適度によくなります。おかげで好気性微生物の活動が促されて良質の堆肥づくりが可能になります。もみ殻を使うのと同様の効果が得られます。
野原に生えているススキやチガヤを刈り取ったら、雨の当たらない場所に束ねて立てかけてストックしておきましょう。地面に積んで発酵が進んでやわらかくなったものでは通気性や通水性の効果は半減するので、ストックする場所選びは大事です。
堆肥を仕込む際はススキやチガヤを15~20cmの長さに刻んで使い、米ぬかを振りながら落ち葉や生ごみとサンドイッチ状に重ねます。
落ち葉の量の2割程度の量を利用するといい堆肥になります。
近所の野原に生えているススキを採集してストックしておきます。大量の落ち葉が集まったら堆肥づくりを始めましょう。
堆肥づくりを成功させるポイント『③生ごみは必ずコンポスト容器で堆肥化させる』
*悪臭、腐敗、鳥獣害などさまざまなトラブルが防げる
私は落ち葉堆肥の中に野菜の残渣は入れますが、生ごみは投入しません。悪臭が出ますし、ウジもわきますし、鳥や獣のエサ場になるからです。
生ごみはコンポスト容器を使って堆肥にします。プラスチック製でフタが付いているため、臭いがもれにくくなっています。生ごみを容器に入れたら米ぬかをまぶします。そのあと、必ず土を5cm以上かぶせてください。これで臭いと腐敗が防げます。最後に忘れずにフタを閉めましょう。
大量に生ごみが出る場合は別ですが、一般家庭の場合、落ち葉を仕込む大きな堆肥枠での生ごみ堆肥づくりは向きません。生ごみを入れるたびに堆肥枠一面に5cm以上の土をかぶせるのは大変な作業だからです。コンポスト容器はコンパクトですから、土を入れる作業も大変ではありません。
堆肥枠や畑の隅に放ったままにするなど、生ごみを野ざらしにする行為はやめましょう。悪臭、虫の発生、獣害や鳥害の誘発など、近隣の迷惑になります。コンポスト容器を使い、土をしっかりかぶせる方法で仕込めば、安心してつくれます。
繰り返して投入していっぱいになったら、容器を引き抜き、下の方の熟成した部分を取り出します。落ち葉堆肥と同じように袋に詰めて保管します。上の方の未熟な部分は容器に戻します。
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