
はじめに
手間暇かけて育てた野菜を収穫したり、綺麗に咲いたお花を楽しむことは、とても楽しく嬉しい瞬間ですよね!ガーデニングの醍醐味でもあります。
そんな大切な植物を、動物や害虫に荒らさせてしまった経験はありませんか?またベランダやゴミ置き場、玄関に鳥が住み着き、糞や鳴き声で困ったことはないでしょうか?
近年、育てている作物が荒らされる被害報告が増え、中でも身近な存在であるカラスや鳥から守る防鳥対策の需要は、年々高まって来ています。そのため対策グッズは、屋外のガーデニングを楽しむうえで、とても重要なアイテムになりつつあります。その種類は豊富で、それぞれ鳥の生態を利用した、ユニークなグッズがたくさんあります。
こちらでは、最新グッズを厳選して使用方法についても、解説していきたいと思います!ぜひ、野鳥対策の参考にしてみてください。

鳥の生態
●カラス
カラスは鳥の中でも脳が発達しており、学習能力が高い上に、記憶力も優れています。
羽がとても敏感で、モノが触れるのを極端に嫌がります。また、とても小心者なので大きな音も苦手です。
視覚能力も優れていて、強い光を嫌います。
●ハト
ハトは人間にとって身近な鳥の一種です。公園や街中など、人間の生活圏で見かける事が増えてきています。また帰巣本能が高く、一度住み着くと駆除するのは、なかなか根気のいる作業になります。他の鳥とは違い、同じ動線で活動するために、糞害による被害が多くなります。また、マンションなどの建物に巣を作ったりする習性があります。
●スズメ
スズメも私たちにとって馴染み深い鳥の一種。カラスや猫の標的になるので、警戒心が強く、臆病な性格をしています。
そのため集団で行動し、大型動物が避ける人間の近くで生活しています。基本的には雑食で、好物はイネ科の植物です。
光るものや蛇の様に見える、細長い形状を嫌います。近年では屋根などの隙間に巣を作る被害も報告されています。
●ムクドリ
ムクドリも国内ほぼ全域に生息する鳥で、主に糞や鳴き声による騒音被害が挙げられます。雑食性で植物の種や果物、虫の幼虫を好みます。そのため田畑では益鳥としても大事な役割を果たしています。大きな木(ケヤキなど)に巣を作りますが、田畑だけでなく、最近では都市部の住宅街でもよく見られるようになってきています。
●ツバメ
ツバメは蛇や猫などの天敵から身を守るために、民家の軒下に巣を作ります。そのため、人間への警戒心はそれほどありません。またツバメは虫を食べ、穀物や果物を食べる事はないので、田畑では益鳥として重宝されます。最近は住宅以外にも、商業施設に巣を作ったりするので、やはり糞や鳴き声の被害も多くなってきています。

対策方法①:視覚から威嚇する!
畑やベランダに、CDや目玉風船を吊るしたり、キラキラ反射するものを設置している様子を見たことはありますか?
この光景は視覚に訴えて、鳥を驚かせる鳥害対策としての代表例です!鳩などの鳥は目玉模様を嫌い、光の反射も怖がる習性があります。こちらは初期の対策として、簡単に設置できるのでおススメです。
しかし鳥は賢いので、慣れてしまうと効果は減ってしまう可能性もあります。そのため一時的な対策になるかもしれません。その場合は、他のスパイク等の対策と併用するのが良いでしょう。
また、ハトは帰巣本能が強く、既に住み着いている場所への効果は期待できませんので、他の対策方法を取りましょう!
1.鳩よけ 鳥よけカラスよけ フクロウモデル 2個セット
2.EVENNESS 防鳥 目玉風船 大サイズ 【空気入れ付き】(50cm 3個セット)
3.ハト・カラスなどの鳥害対策に 鳥よけフィルム ヘビウロコ 5枚入
対策方法②:嫌いな臭いで寄せ付けない!
鳥の嫌いな臭いを使用して行う鳥害対策もあります!この方法は「忌避剤」と言って、害獣が嫌う臭いや成分を使って、対象生物が近寄らないようにするために使用されます。忌避剤は、薬剤が切れると効果は薄れてしまうので、定期的に交換や散布する必要があります。
また他の方法と違い目に見えないので、外観が気になる方におススメです!形状も固形、粘性のある液体、スプレーなど様々あります。この他にも、ハッカ油やエタノールを利用して、手作りスプレーを使用している方もいる様です。
しかし、先にお伝えしたように定期的に更新する必要があるので、ランニングコストが高くなり、長期戦になる場合は他の対策も考えましょう。
4.SHIMADA シマダドバトを寄せつけない
5.ディフェンスメル ハト・カラス対策スプレー
6.天然ハッカ油スプレー100ml 天然和種ハッカ100%
対策方法③:ネットで侵入を防ぐ!
鳥から作物や住居を守るために、一番効果があり完全にシャットアウトできる方法が「ネット」を使う方法です!きちんと設置すれば鳥自体の侵入が完全に防げますので、効果は抜群です!
少しの隙間でも鳥は侵入できますので、網を張る際は隙間なく設置するようにしましょう。また網目やネットの太さも重要で、ゴミを荒らされたくない場合などは、網目の細かいネットを利用して、くちばし対策をすると良いでしょう。くちばしの通らない4mmくらいの網目サイズがおススメです。
ベランダを害鳥から守る場合は、景観も考慮した色を選ぶ必要があります。おすすめは、あまり目立たない様に張れる黒や透明タイプです。この場合はネットの太さによっては、鳥が絡まってしまう可能性があるので、注意して選ぶようにしましょう!
7.泰東 カラス対策・カラスよけゴミネット[イエロー・おもり(65g/m)入り](1.5m×1.5m)
8.【SxP】防鳥ネット 鳥よけネット ベランダ(結束バンド15本付き) 透明(3mx8m)
対策方法④:クローンを使う!
農場や庭、ベランダ、ごみ収集場などの鳥害対策として、そっくりの鳥を設置する方法があります。
特にカラスのそっくりさんは、頭を下に向けて吊るすと、同じカラスに有効です。自分にそっくりのニセモノを、仲間の死骸と間違い、寄り付かなくなります。また頭を上に向けると、ハトやスズメ、ムクドリなどの小さい鳥に高効果があります。生きたカラスがいると勘違いするためです。
他にも、風で首が回るフクロウの鳥除けは、目玉が本物そっくりで効果は抜群です。鳥の被害で困っている場所に、設置するだけで簡単に対策できます。また、鷹のニセモノや空を飛んでいるように見えるカイトは、田んぼや畑の広い範囲に向いています。
ただし、本物にそっくりタイプは人間も見間違えてビックリするので、設置場所に気を付けましょう。
9.ミツギロン 鳥獣害 からす イヤガラス ブラック
10.skycabin 首振りフクロウ
11.鳥追いカイト鷹(ポール竿付) (防獣・鳥・虫用品)
対策方法⑤:超音波で追い払う!
鳥の嫌がる周波数や、人には聞こえない超音波を利用して、害獣を追い払う方法があります。動物の聴力は種類によって異なるため、対策に応じた周波数を出せる機材が必要になります。この対策は広い場所に適しており、庭や畑に設置して害獣対策を行う事が可能です。
また、動物を傷つけることなく、撃退できる所が一番のポイント。ガーデニングを楽しむ際に、見た目が気になる方はシンプルなものを、設置してみてはいかがでしょうか。
使用方法は充電式と乾電池式のタイプがあります。ランニングコストが気になる様でしたら、ソーラーやUSB充電ができるものがおすすめです。
12.【2020年改良版】 猫よけ 動物撃退器 害獣撃退 超音波 ソーラー充電
13.インテリムジャパン アニマルバリア ブラックミニ
対策方法⑥:ワイヤー・スパイクを設置する!
鳥の侵入被害が気になる場所に、ワイヤーやテグス、スパイクを設置すれば、鳥がとまれないようにすることができて、ハトの糞や鳴き声を防止する事が可能になります。鳥は羽や体にモノが触れるのを嫌うためです。
スパイクはプランターの縁やウッドデッキ、ベランダの手すり、玄関周りに設置して、色々な場所で害鳥対策をすることが可能です!見た目が鋭いので心配ですが、鳥には不快で、有害ではありません。
ステンレスのものは錆びにくく、長期的に使用する事が出来ます。ゴミを荒らすカラスや野良猫の対策にも向いています!形状も柔軟なものがありますので、曲線の場所にも設置できます。
14.鳥よけ 最新版 100%ステンレス 安心の5年間保証 25cm×2個入り
15.高儀 TAKAGI 畑サイクル 防鳥びっくり黒テグス 2000m
おわりに
ここまで、様々な対策方法について解説してきましたが、参考になったものはありましたか?
カラスは特に賢く、記憶力もあるので、置物では慣れてしまう事あるかもしれません。その場合はネットなど他の対策を利用して、根本的に侵入を防ぐ様にしましょう!どの対策も、人間の生活環境に施しますので、十分注意して行ってください。
鳥害対策は生き物相手なので、一つの対策ですべて解決するのは難しく、帰巣本能でまた戻ってくるなんてことも。そうなると長期戦にもなりますので、その時に応じて適材適所な対策を選ぶと良いでしょう!
