6. 苗を保護する
植えつけたら苗の4隅に支柱を立てて、ポリ袋をかぶせてやります。これをあんどんといいます。ポリ袋をすっぽりかけると葉やけを起こすので、かぶせた上はあけておきます。
トマトは、アブラムシが媒介してウイルス病にかかることが多いので、あんどんは、上から芽を出すぐらいまでなるべく長くかけた方がウイルスに侵されることが少なくすみます。
株が倒れるぐらいに大きくなったら、取り除いて地面に敷くとよいでしょう。
7. わき芽かきをたびたび行う
生育中に歯のつけねから出てくる小さい芽(わき芽)は手でかきとります。これをわき芽かきといいます。
わき芽を放っておくと、わき芽がのびて、主枝(中心になる茎)がのびなくなってしまうからです。
かきとったわき芽は、バーミキュライトのような清潔な土にさしておけば、生長して収穫できます!
8. 支柱を立てる
茎が生長してくると風で倒れやすくなるので、支柱でささえてやります。トマトは大きくなると果実や茎や葉が重いので、丈夫な支柱を使いましょう。太さ2cm以上の市販の支柱や竹などを用意します。
支柱は交差するように立て、横にも支柱(または竹)を置いて、結びつけるようにすると、風に強くなります。
9. 茎を支柱に結び付ける
支柱を立てたら、ひもで茎を支柱に8の字型に結びつけます。これを結束ともいいます。トマトがずり落ちないように、また茎が折れないように誘引するのがコツです。
10. 開花
葉が8~10枚になると数個のつぼみが見えます。トマトの花は集まって咲くので花房(かぼう)とよばれ、下の方から第一花房、第二花房といいます。5~6個の大きな花が集まっているのがよい花房です。
このころになると、支柱を立てたりするとき、うっかりすると根元をふんでしまいます。根を傷つけ、土が固まるとトマトの生育が悪くなるので、うねの上をふまないで溝を通路にして歩くようにします。
これは病気にかからせないためにも大切なことです。
11. 肥料を追加する
最初に咲いた花(第一花房)がしぼみ、果実が指先ぐらいに太り始めたら、肥料を追加します。これを追肥(ついひ)といいます。
マグァンプK小粒などの化成肥料をうねの長さ1.5mにつき40g施します。トマトの根元から20cm以上離して施します。
茎の高さが70cmになれば、根も70cm以上になっているので、うね全体に広がっていると考えなければなりません。中耕や除草などの作業はなるべく行わず、追肥の時も溝を掘らないでそのまま上から施します。
硫安などのチッソ肥料を、第1回目追肥後2週間ごとに施します。1回に施す追肥の量は、うねの長さ2~3mにつき硫安ひとつかみで、少量ずつ回数多く施すのがコツです。
12. 上の芽をつみとる
下から4段目の花の房(第四花房)が見えてきたら、その上に葉を2枚つけて芽を摘みます。これを摘芯(てきしん)といいます。摘芯すると、栄養が果実のほうにいくので、早く果実がとれることになります。
13. 収穫する
花が咲いてから50~60日で収穫できます。完熟したら、ハサミで切り取って収穫します。収穫後もどんどん果実ができるので、また追肥をします。