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家庭菜園「らくらく堆肥づくり」のやり方・コツ!

家庭菜園「らくらく堆肥づくり」のやり方・コツ!

冬は堆肥づくりに最適の時期です。ただ、堆肥づくりには体力がいりますし、手間もかかります。混ぜる、切り返す、木枠をつくり直すといった大変な作業を省きつつもおいしい野菜が採れる、良質な堆肥に仕上がる方法をベテラン菜園家の田中寿恭さんに教えてもらいました。

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目次

設置する場所に枠が入る大きさの穴を掘って、組んだ枠を入れます。穴の深さは10~20㎝ほど掘り下げます。枠が安定して、堆肥を仕込みやすくなります。

*木枠をつくりたいときはコンパネを使おう

①木枠づくりにはコンクリートパネル(通称コンパネ)という合板が適しています。耐久性があってべニヤ合板よりも長持ちします。
ホームセンターで購入できます。幅90cm×長さ180cm、厚さ12mmのコンパネを2枚購入して、それぞれ半分に切ったもので木枠をつくります。
1つの木枠で45L袋の落ち葉が25袋くらい仕込めます。

②編集部の畑で使っていたコンパネの木枠。

ここがらくらく!熟成したら袋に詰める「畑に施すときに使いやすいです」

*気軽に使えて保管もしやすい

秋に落ち葉を入れて仕込み始めてから10か月~1年経つと下の方はだいぶ熟成され、堆肥として使えるようになります。
私は落ち葉の仕込み途中に野菜の残渣を加えますが、仕込み始めて10か月~1年ほど経ったら、一度堆肥枠を空っぽにします。

熟成している部分をショベルで取り出し、肥料などの空き袋に入れて保存しましょう。袋に詰め替えることがポイントで、必要になったときにすぐに使えます。使うたびに堆肥枠から取り出すのは、手間と時間がかかって大変だからです。

少しずつ使っていくので、袋の中で堆肥が追熟されます。肥料効果は少なくなりますが、腐植が増えて土壌改良に向いた堆肥になります。

形が残っている未熟な部分は使わずに、堆肥枠に戻して、新たに落ち葉やもみ殻などを入れて堆肥を仕込みます。

市販の肥料や堆肥の空き袋が丈夫ですし、必要な分だけ取り出しやすいので、使いやすくておすすめです。

*熟成期間は10か月~1年

袋に詰め替えた堆肥は、雨と直射日光が当たらない場所で保管し、追熟させてから使います。

堆肥づくりを成功させるポイント『①昆虫を利用!ダンゴムシも役立つ』

*分解が進んでいい堆肥になる

落ち葉や野菜の残渣を堆肥にするときは、米ぬかを入れて発酵を促しますが、私は昆虫などの土壌生物も積極的に利用しています。
堆肥枠にミミズは入れる方は多いと思います。私も畑でミミズを見つけたら堆肥枠にどんどん放り込みます。

おすすめはカブトムシの幼虫です。分解を進めてくれますし、育っても畑の害になりません。カブトムシの幼虫が多いと、顆粒状のサラサラとした良質な堆肥になります。

私は「まるむし」と呼んでいるのですが、害虫となるダンゴムシも堆肥枠にどんどん入れていきます。ダンゴムシは落ち葉などを猛烈に食べ、分解を進めてくれるからです。
ただし、ダンゴムシは害虫ですからダンゴムシを含んだ堆肥を畑にすき込むことはやめましょう。10か月~1年ほど熟成したものの中にはまだダンゴムシが棲みついています。すぐに畑にまくと野菜に被害が出てしまいます。すぐに使う場合はフルイにかけて、ダンゴムシを取りのぞいてから使ってください。

できあがった堆肥は肥料の空き袋に詰め替えることをおすすめします。
袋の中で追熟させると保管中にダンゴムシの食べ物がなくなり、自然と出て行ってくれるからです。
半年ぐらい置いておけば、フルイにかけなくても使うことができます。

*堆肥づくりに役立つ生き物

オカダンゴムシ(通称ダンゴムシ。まるむしや便所虫とも呼ばれる)

落ち葉を食べてフンを出し、微生物が分解しやすい状態にしてくれます。
ただ、植物のやわらかい葉や茎を食べることもあるので、熟成後の堆肥を使うときはフルイにかけてダンゴムシを取りのぞくか、追熟させてダンゴムシがいなくなった堆肥を使ってください。

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