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園芸「バラ栽培の基礎」について

園芸「バラ栽培の基礎」について

バラ園のプロが教える「本当に必要なバラの栽培テクニック」を、写真付きで分かりやすく解説します。美しいバラを育てるためには、いくつかのポイントがあります。病気にならずに健康的に育てて、見事な花を咲かせ、バラのある暮らしをぜひ楽しみましょう!

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ハス口

金属製のホースノズル

病害虫の予防と対策

バラは花木の中でも病気や害虫の被害を受けやすいのは確かですが、栽培環境を整え、ときには薬剤で早め早めの対処をすれば、必ず美しい花を咲かせます。

*栽培環境を整える

日当たり、風通し、水はけ、肥料、定期的な薬剤散布がポイント!

バラの栽培の一番の悩みは病気と害虫です。春、3月ごろ新芽が伸び出すとアブラムシ、うどん粉病やべと病が発生しやすくなります。開花期からは黒星病、チュウレンジハバチなども発生。病害虫の被害を軽減するには、以下の点に注意します。

●日当たりと風通しがよい場所を選ぶ。
●水はけのよい土壌に改良する。
●株間をあけて植えつける。
●肥料の量を適正にする。 肥料過多→株を軟弱にし、病気を誘発 肥料切れ→成育が悪いので追肥が必要
●鉢植えは雨が当たらない軒下などで栽培。
●初心者はなるべく病気に強い強健種を選ぶ。

無農薬栽培にチャレンジする人もふえてきましたが、残念ながら現状では完全無農薬で病害虫を防除することはできません。まずは株を立派な成木にすることを先決にしましょう。
こまめに観察し、病気の兆しや害虫を発見し、大発生する前に早めに薬剤で防除しましょう。

灰色かび病が発生した花

カイガラムシがびっしりついた枝。

*バラの2大病は、黒星病とうどん粉病

【黒星病】

気温20〜25℃ぐらいの4月から11月に多発します。初期は葉に墨をにじませたような直径3mm程度の病斑ができ、やがて地面に近い葉から上へと広がります。最後は葉が黄変して落葉します。

雨に当たると胞子が広がり、急速に感染が広がるので、特に梅雨期や秋の長雨期、台風後には注意が必要。鉢植えは雨の当たらない軒下やベランダなどで栽培するか、雨が降りそうなときだけでも移動させるとよいでしょう。

一度かかると完全に殺菌するまで大変手間がかかるので、できるだけ早期に発見して病葉を摘みとり、病害がなくなるまで、3日で3回ほど薬剤を散布します。

■予防と対策
前年発病した株は3月から防除を開始する。耐病性の品種を選び、風通しをよくする。落ちた葉はこまめに拾って処分する。雨による病原菌のついた泥の跳ね上がりを防ぐため、株元を敷きワラなどでマルチングする。

■適する薬剤:サプロール乳剤(1000倍液)

■黒星病に気をつけたい品種
・ヴィーナー シャメル[HT]、エバー ゴールド[CL]
・オレンジ メイアンディナ[Min]
・サマー サンシャイン[HT]、ザンブラ[FL]
・ソニア[HT]、ダイナマイト[CL]
・プリンス メイアンディナ[Min]、ランドラ[HT]

[FL]=フロリバンダ [HT] =ハイブリッドティー
[CL]=つるバラ
[Min]=ミニアチュア(ミニバラ)

【うどん粉病】

春、秋の湿度の高い時期、気温15〜25℃で発生しやすく、冷夏は夏でも発生します。新芽や若葉や蕾などに白い粉で覆われたような斑点が現れるのが初期症状。また、若葉の表面がふくれ上がるように脈打ちます。放置するとどんどん感染し、茎や蕾まで白く曲がりくねり、白い胞子は飛び散るようになります。発生したらすぐに、葉の表面から病斑部を洗い流すように薬剤を散布します。

■予防と対策
耐病性の品種を選び、日当たり、風通しをよくする。チッソ肥料の過多に注意。

■適する薬剤:サルバトーレME(4000倍液)、バイレトン乳剤(3000倍)、ハッパ乳剤「なたね油乳剤」(200倍)

■うどん粉病に気をつけたい品種
・クリスチャン ディオール[HT]
・パパ メイアン[HT]
・ミミ エデン[FL]、レオニダス[HT]
・ロイヤル ハイネス[HT]

[FL]=フロリバンダ [HT] =ハイブリッドティー
[CL]=つるバラ
[Min]=ミニアチュア(ミニバラ)

鉢植えのマルチングはバークチップや水ゴケなどが便利。

*黒星病、うどん粉病以外の病害虫と予防・対策

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