
野菜もいろいろ 散布方法もいろいろ
野菜ごとに、水の好き嫌いや、養水分を欲しがるタイミングの違いなど、個性があります。個性が異なるのは、それぞれの野菜が生まれ育った原産地の気候や土壌環境の違いによるものです。
ストチュウ水やスーパーストチュウ水を利用する際に、野菜の個性に合わせた葉面散布を行うと、効果がより発揮されます。
家庭菜園の人気野菜14種について葉面散布のコツをまとめました。畑での実践に活用してください。

トウモロコシ
生育初期と受粉前後の散布がおいしい実を採る秘訣!
●トウモロコシは初期生育の良し悪しで勝負が決まる。発芽後から、7~10日おきのストチュウ水散布が有効。葉からポタポタ落ちた養水分を再吸収するのが得意。
●受粉前の散布によってよい花粉がつくられるので、葉の付け根にたまるくらいたっぷりと与えたい。受粉後も7~10日おきの定期散布でさらにサポートすると充実した実を収穫できる。
スイカ
栽培の前半戦で葉面散布を活用。実がついてからは与えない!
●スイカは乾燥地帯生まれで、日照りの夏に豊作になる。ただ、原産地では生育前半が雨季にあたるため、畑でも定植後からストチュウ水を7~10日おきに葉面散布して生育をサポートする。
●雨が降らなかったら散布する感覚でいい。
●雌花が咲く時期の散布は有効。受粉して実がついたあとは水が少ない方がいいので、葉面散布は控える。実の糖度が上がる。
トマト
夏の高温期に尻腐れ果が出たらカル酢入りストチュウ水を与える!
●高温期に根からのカルシウム吸収が妨げられ、尻腐れ果が出る。第3花房以降に出やすいので、カル酢入りストチュウ水を少量与えて葉からカルシウムを補給するとよい。
●5月~6月と9月以降は、乾燥地生まれのトマトには過ごしやすい時期。梅雨の間と梅雨明けの高温乾燥期にストチュウ水でサポート。7~10日に1回、夕方に少量を散布する。
ナス
水が好きなナスには定植後から水やり感覚でストチュウ水を散布!
●定植後から7~10日に1回、定期的に夕方たっぷりストチュウ水を散布。石ナスができにくくなり、ナスの食味が上がる。
●一般的に酢の300~1000倍希釈液を与えると、干ばつに強い遺伝子が活性化し、乾燥に耐える体質になることがわかっている。
●カル酢入りストチュウ水でカルシウムを与えると、ガク割れ果が出るのを防げる。
ピーマン
着果負担が大きく弱っているときにピンポイントで葉面散布する!
●乾燥地生まれのピーマンは葉が乾いている状態を好む。また、ナス科の中ではいちばん根が弱く、過湿状態が続くと根も葉も病気になりやすい野菜。
●長雨、7月~8月の高温期、実がたくさんついて樹に負担がかかっているときなど、ピーマンが弱っているときにストチュウ水でサポートする。夕方、7~10日おきに与える。
ジャガイモ
開花前後の葉面散布で収穫量が上がる!
●開花前後にジャガイモは水を多く必要とする。つぼみができ始める頃、夕方、ストチュウ水をサッと葉に与えると、収量が増える。
●ジャガイモは乾燥地帯生まれ。水が多いと腐りやすくなるため、定植~開花前、開花後~収穫までは、ストチュウ水の散布は不要。
●開花前後からテントウムシダマシ、べと病などの病虫害が目立つが、葉面散布は防除に有効。
キュウリ
定期的に夕方にたっぷり散布 曲がり果が出ず、食味が向上!
●定植後から7~10日に1回、定期的に夕方たっぷりストチュウ水を散布する。曲がり果が出るのは、根や葉の疲れや水分不足が原因。葉面散布によって、曲がり果や変形果が出にくくなり、キュウリの食味が上がる。
●ストチュウ水の散布は、初期のうどんこ病によく効く。体に余分にたまった窒素分が消費され、健康体質になるのが理由のひとつ。
イチゴ
霧吹き程度の葉面散布で果実肥大促進と病気予防!
●つぼみの時期に散布して実の肥大をサポートする。霧吹きでサッと散布する量で十分。
●収穫前のイチゴがあるときに散布すると水を吸って糖度が下がる。また、花が咲いている時は訪花昆虫を遠ざけてしまう。そこで、赤いイチゴを収穫したタイミング(次に収穫する緑の実やつぼみがついている状態)で散布する。
●長雨や乾燥時の散布で病気を予防できる。