マリーゴールドにまつわるよくある質問
Q「つぼみがいびつで、花色も違う気がします」
肥料過多、低温、日照などが原因!
一種の奇形ともいえますが、まず肥料過多、特にチッソ分が多いために苗の勢いが強すぎることが考えられます。特に最初の花に起きやすい現象で、咲かせてもよい花は咲かないので、つぼみの下を切っておくとすぐにわき芽が出て花数が多くなります。発色には温度や日照が影響し、一般に温度が低いと花色が濃くなるようです。また、フレンチ種は日照時間が短くないと花芽がつかないので、日が長くなる5月以降に種をまくと花が咲かないことがあるので注意が必要です。
Q「初夏に葉に白い線が入っている!」
ハモグリバエの被害です!
ハモグリバエは成虫約2mmの小型のハエの幼虫で、多食性の幼虫。春から初夏にかけて、葉に白い線状の食害跡を残します。薬剤をかけても効果が薄いので、被害を受けた葉をとり除くか、葉の上から幼虫をつぶします。
Q「夏に花が少なくなってしまったのですが」
切り戻しをして株を回復させましょう!
夏に花数が少なくなったら、草丈の半分くらいまで切り戻し、枯れた葉などを取り除いて風通しをよくします。このとき追肥も必要ですが、チッソ過多の肥料では葉ばかり茂って花がつかなくなります。切り戻しをしてチッソ分の少ない肥料に切り替えると、株が回復してまた晩秋まで花が咲きます。なお、高温乾燥が続くとハダニが発生しやすく、ひどくなると白くカスリ状に見え、クモの巣状になってきます。発生したら早めに殺ダニ剤で駆除します。
カンザワハダニ:非常に小さいダニが発生して吸汁
Q「センチュウの駆除に効果があると聞きましたが…」
全草の香りに害虫が嫌う成分が含まれている!
マリーゴールドには全草に独特なにおいがあり、害虫が嫌う成分が含まれているので、成育おう盛で丈夫な品種の葉や茎を土に混ぜておくだけでも、地中の虫を遠ざける効果があるといわれます。
特に、根から出る分泌物成分は、根に害を及ぼすネマトーダ(センチュウ)が嫌うので、土壌障害の心配な草花や野菜(特にニンジンなどの根菜類)のそばに植えておくと、高い効果が期待できます。
■「万寿菊(まんじゅぎく)」「千寿菊(せんじゅぎく)」とも呼ばれるアフリカン種。
成育おう盛でボリュームある花姿が特徴
■「孔雀草(くじゃくそう)」とも呼ばれるフレンチ種。
草丈が低く、花も小さめで鉢植え向き
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ハモグリバエ