・半直立性
*シュラブ
半つる性のバラ
いったんは直立した枝先がカーブして下垂し、ゆるやかなアーチ状になります。
オールドローズ、イングリッシュローズや原種の一部、モダンシュラブがこの樹形。
品種によって花の咲き方(開花習性)や樹形、樹高も多様。つるバラのように仕立てることができ、誘引しないで伸ばすとドームのような自然な形で茂ります。
*つるバラ
枝がつる状に長く伸びるバラの総称
長く伸びる枝(つる)を誘引することで思い通りの形に仕立てられます。
つるバラとしてつくられた品種のほかに、枝変わりでつる性になったものもあります。
また、オールドローズやイングリッシュローズにもつる性の品種があります。
・クライマー
つるが4~5mまで上に伸び、先がアーチ状に広がる。
・ランブラー
細くしなやかなつるが垂れて、横に這うように長く伸びる。
バラの咲き方(開花習性)
バラは系統や品種によって、「四季咲き」「一季咲き」「返り咲き」などの咲き方があります。
四季咲きは今年伸びた新しい花枝に花を咲かせます。ハイブリッドティーやフロリバンダなどのブッシュは、今年伸びた枝の先に花をつけ、その花が終わるとまた新たな花枝を伸ばして開花することを繰り返します。
返り咲きは、春の花後に伸びた枝に不定期に花を咲かせる習性です。
一季咲きは春に1回だけ開花する習性のもので、多くは前年枝やそれよりも古い枝から伸びた枝(側枝)に花を咲かせます。多くのオールドローズや一季咲きのつるバラなどは、今年伸びた枝に花をつけることはほとんどありません。
バラの花形
バラは花びらの枚数や形、咲き方はバラエティ豊かです。
その美しい花姿を表わすのに、花びら(花弁)の数や形、つき方や重なり方を組み合わせて表現するのが一般的です。
たとえば、花びらの形の「丸弁(まるべん)」と咲き方の「高芯(こうしん)咲き」を組み合わせて「丸弁高芯咲き」という表現などがあります。
花形は一応分類されていますが、それほど厳密ではなく、同じような形でもいろいろな表現をすることがあり、咲き進むうちに咲きはじめとは違う花形になっていく品種も多くあります。
*花びらの枚数
・一重咲き
バラの基本の花びらは5枚。花びらがほとんど平たく開く。原種や小輪のバラに多い。
・半八重咲き
6~20枚の花びらが薄くゆるく重なり、花芯が見える。「セミダブル」とも呼ばれる。