1. ネギ鞍つきを用意する
畝幅100cmのスペースを用意し、株間80cmでマクワウリを植えます。
植えつけの1か月前に〝ネギ鞍つき”を用意します。完熟堆肥を埋める穴は深さ20cmにします。
完熟堆肥は1握りが目安ですが、有機の野菜づくりを続けている畑では不要です。スイカの場合同様、ネギだけを利用して畝をつくります。
2. 本葉4~5枚の苗を植える
マクワウリの苗の定植は、中間地なら5月中旬~6月上旬が目安です。
マクワウリは原産地がメロンと一緒。定植適期もメロンと同じで、スイカよりもやや遅めがおすすめです。
葉4~5枚の苗を植えます。メロンのような浅植えではなく、通常の植え方をします。スイカとマクワウリは根が強いです。
3. 周囲に草マルチ
スイカ同様に、苗を植えたら周囲を草マルチで覆い、2握りの米ぬかを草マルチに上に薄く振りまきます。
マクワウリには雨よけは不要です。インドからアジアに入ってきたため、雨はそれほど苦手ではありません。したがって雨よけは不要です。
4. 本葉5枚で親ヅルを摘心
マクワウリは、親ヅルにも子ヅルにも実がつきません。実がつくのは孫ヅルです。本葉5枚くらいで親ヅルを摘心します。子ヅルの摘芯はせず、あとは放任栽培をします。
5. マクワウリを収穫
巻きヒゲが枯れ、ヘタの周りに丸くヒビが入ったら収穫。収穫後、1週間おいてから食べるとおいしいです。
スイカ、メロン、マクワウリの畝パターン
「マクワウリ×エンバク」
●マクワウリを畝の西側にやや寄せて1列に植え、東側にエンバクをスジまきします。ネギ鞍つきをつくったら、同時にエンバクのタネをまきます。
●マクワウリは東に向かってツルを伸ばします。
●エンバクには、風よけ、水はけ向上、センチュウ抑え天敵力の増強など、メリットが多いです。連作障害が出にくくなります。エンバクのおかげで、マクワウリがうどんこ病にかかりにくくなります。
●エンバクのほか、陸稲(おかぼ)も相性がいいです。
「スイカ×オクラ」
●スイカを畝の西側にやや寄せて1列に植え、東側にオクラとエダマメを交互に点まきします。日陰にならないよう、また、風通しも考え、オクラとエダマメの間は50cm離して植えます。
●スイカは東側に向かってツルを伸ばします。
●スイカの株間にミニヒマワリをまきます。菌根菌ネットワークで、スイカにリン酸が供給されます。センチュウ抑え、受粉花としても役立ちます。
●マリーゴールドはセンチュウ抑え、天敵力の増強、受粉花としても役立ちます。
「メロン×ヒマワリ」
●メロンを畝の西側にやや寄せて1列に植え、東側にエダマメを株間50cmで点まきします。
●メロンは東側に向かってツルを伸ばします。
●スイカ同様、メロンの株間にミニヒマワリをまきます。菌根菌ネットワークで、メロンにリン酸が供給されます。センチュウ抑え、受粉花としても役立ちます。
●マリーゴールドはセンチュウ抑え、天敵力の増強、受粉花としても役立ちます。
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