②マグ酢入りストチュウ水
苦土石灰を利用してマグネシウム欠乏に対処
マグネシウムは葉緑素をつくるのに欠かせない要素です。不足すると光合成の効率が悪くなり生育が阻害されます。葉の葉脈以外の色が薄く変色していたらマグネシウム欠乏が疑われます。
土中にマグネシウムがあっても、根にトラブルがあったり、肥料過多の畑や土が乾燥すると野菜はマグネシウムを吸収しにくくなります。なお、カルシウム欠乏も同様の原因で起こります。
マグ酢は、大さじ1杯の苦土石灰を100~150mlの醸造酢に混ぜてつくり、1日置いて上澄み液を利用します。
7Lの水に、キャップ2杯のストチュウ原液とキャップ1杯のマグ酢を加えて混ぜて葉面散布します。
葉から速やかにマグネシウムを吸収して、トラブルが解消されます。
苦土石灰と醸造酢を混ぜてつくった「マグ酢」です。
材料を混ぜるとブクブクと泡立つので、つくる量よりも大きめの容器を用意します。
次の写真は、マグネシウム欠乏のナス。下段の方の葉が、葉脈を残して黄変しているのが見えます。
01 土づくり資材の苦土石灰を利用。大さじ1杯を用意します。
02 醸造酢を100~150ml加えて、容器を振ってよく混ぜます。一晩置いたらできあがりです。上澄み液を利用します。
③マイエンザ入りストチュウ水
有用菌や酵素がたっぷり!葉面の微生物相を整える
「マイエンザ」は、ドライイースト、ヨーグルト、納豆などで手づくりする微生物資材です。
散布すると葉面微生物がバランスよく活性化し、野菜の生長が促されます。生育中の野菜に散布するほか、購入した苗や育苗中に弱った苗への散布もおすすめで、丈夫な苗になります。
7Lの水に、キャップ2杯のストチュウ原液と1杯のマイエンザの原液を混ぜたものを、葉面散布します。
④貝化石入りストチュウ水
多様な微量要素を含んだミネラル強化ストチュウ水
土づくり資材の貝化石を醸造酢に混ぜ、その上澄み液をストチュウ水にプラスして葉面に散布すると、健康な野菜づくりに役立ちます。貝化石のほかに、かき殻石灰も利用できます。
カルシウム、マグネシウムのほかに、マンガン、鉄、亜鉛、ホウ素など、野菜が必要とするさまざまな微量要素を含むスーパーストチュウ水になります。
01 粉末の貝化石が溶けやすいのでおすすめ。
02 大さじ1杯の貝化石と100~150mlの醸造酢を混ぜて一晩置いたら完成。7Lの水に、キャップ2杯のストチュウ原液と1杯の上澄み液を混ぜて利用します。
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