MENU
ぬくもりは、ハンドメイドや手作り実用書の出版社「ブティック社」のレシピを厳選して無料で公開しています。折り紙、工作、刺繍、パッチワーク、家庭菜園、園芸、DIYなど多ジャンルで展開中です。
「自然農薬」とは|ビギナーズのための「家庭菜園用語解説」

「自然農薬」とは|ビギナーズのための「家庭菜園用語解説」

家庭菜園をするときに知っておきたい専門用語を、分かりやすく解説していきます。ここでは「自然農薬」について、言葉の意味などの基本的なことや、身近にある自然素材で作る自然農薬の作り方テクニックについて知ることができます。

perm_media 《画像ギャラリー》「自然農薬」とは|ビギナーズのための「家庭菜園用語解説」の画像をチェック! navigate_next

「自然農薬」とは

【読み】しぜんのうやく
【用例】自然農薬は化学農薬がなかった時代から利用されてきた、農家さんたちの知恵だ。

自然農薬とは、食品や植物など身近にあるもので手づくりする、野菜の生育促進、病気や害虫の防除に役立つ資材です。化学農薬がなかった時代から利用されてきた、農家さんの知恵といえるものです。

化学農薬と違って、確実な効果を約束するものではありませんが、うまく使えば病害虫の被害が軽減し、野菜の育ちは目に見えてよくなります。

よく利用される素材は、酢、焼酎、牛乳、天ぷら油、米ぬかなどの食品。ヨモギ、トウガラシ、ニンニク、スギナ、雑草などの植物。木酢液、石けんなども利用されます。これらを加工すると、次のような効果が得られます。

●野菜の生育を促す
●害虫を遠ざける、退治する
●病気を予防する

ただ、自然農薬があるからもう大丈夫、と考えるのは間違いです。有機の野菜づくりでは、水はけをよくし、良質な堆肥で有用な土壌微生物を増やし、野菜が根をしっかり張って健康に育つ環境を整えることが、本来の病害虫対策です。

自然農薬の作り方テクニック

身近にある自然素材で簡単につくれるのが自然農薬のいいところです。中でも手軽に利用できる、酢を利用した、病気予防、害虫忌避、野菜の生育促進に役立つテクニックを紹介します。

酢は穀物酢、果実酢など醸造酢を使います。焼酎は25度の安価なもので十分。木酢液はホームセンターなどで購入できます。竹酢液(ちくさくえき)も利用できます。これらは自然農薬づくりでもっともよく利用されます。

01 酢と米ぬかでうどんこ病を防ぐ

【用意するもの】
●酢…約3ml
●水…約900ml
●米ぬか…適宜


うどんこ病が出始めた葉に、酢を水で約300倍に薄めたものをスプレーし、白いカビのあたりに米ぬかをパッと振りかけておきます。
症状がない葉にも、予防として酢水をスプレーします。
こうするとうどんこ病がきれいに治ります。
なお、スプレーは夕方に行います。
酢だけでも効きます。編集部では酢を水で500倍に薄めたものを散布してその効果を確かめています。

【うどんこ病を抑える仕組み】

02 酢、焼酎、トウガラシでアブラムシを忌避

【用意するもの】
●トウガラシを漬け込んだ酢…約1.5ml
●焼酎(25度)…約1.5ml
●水…約900ml


アブラムシ退治には、トウガラシの酢漬け(※)と焼酎をミックスして、水で300倍に薄めたものが有効です。
夕方、野菜の頭からスプレーし、葉の裏側にもたっぷりとスプレーします。3日スプレーを続けたら3日休み、また3日スプレー。これを続けるのが効果的。においや刺激でアブラムシが退散します。

酢だけでも効きます。編集部では酢を500倍に水で薄めたものを利用しています。

※酢のボトルに5~6本のトウガラシを1か月くらい漬けておく。

【アブラムシを抑える仕組み】

03 野菜の生育促進

【用意するもの】
●木酢液…適宜
●水…木酢液の100~300倍の量


100~300倍に水で薄めた木酢液(または酢)を土壌散布すると野菜の育ちがよくなります。野菜を育てる土壌微生物が木酢液の成分をエサに増殖するためです。
植えつけ前の畝にたっぷり散布するか、野菜が育っている時期なら通路部分にショベルを刺して隙間をつくり、散布します。野菜の根がよろこんで伸びます。

01 通路にショベルを刺し、土を少し動かして隙間をつくっていきます。

1
この記事のライター
関連するキーワード
関連記事
ガッテン農法で始める おいしい野菜が育つ! 家庭菜園!ここでは、結球レタスの育て方を分かりやすく解説。葉が玉のように丸く結球するレタスで、シャキシャキしていて、サラダにおすすめです。
319views 園芸レシピ
更新: 2025-08-14 12:00:00
家庭菜園だからこそ楽しめるヒントをお届け!ぬるぬるとした粘り気のある食感が特徴の野菜たち、ツルムラサキ、キンジソウ、オカワカメ、モロヘイヤをピックアップ。タネをまく料理人坪内さん、ベテラン菜園家の小笹さんオススメの情報です。
351views 園芸レシピ
更新: 2025-08-08 12:00:00
この時期、夏野菜がどんどん育って収穫も始まっていると思います。梅雨明けの乾燥期に入ったら、適切な水やりを行って、野菜の生長を助けましょう!野菜ごとのポイントを分かりやすく解説します。
352views 園芸レシピ
更新: 2025-08-04 12:00:00
トウガラシをたくさん収穫したら、焼酎に漬け込んで害虫忌避剤をつくってみませんか?アブラムシやハダニなどをはじめとする様々な害虫に効果があります。簡単に作れるので、いざというときの為に用意しておき、大事な農作物を守りましょう!
641views 園芸レシピ
更新: 2025-07-16 12:00:00
身近にあるもので簡単に作れる自然農薬のレシピ!ここでは、根量が増え、大きく育ち、果菜類は糖度アップが期待できる!「生育促進」に効果を発揮するタンニン鉄について解説します。
721views 園芸レシピ
更新: 2025-07-11 12:00:00
最新記事
ガーデンパーティを開催するための工夫を凝らしたお庭の実例!自宅のお庭なら、気兼ねなくリラックスして過ごせますし、お子さんたちがどこかに行ってしまわないか、と心配することもなく大人も安心して楽しめますよ♪
更新: 2025-08-23 12:00:00
材料を作業台などに固定しておく時に使う「クランプ」。動かないようにすることで、接着やビス打ちなどの作業をスムーズに行うことができます。ここでは初心者でも使いやすいバークランプの使い方のコツを紹介します。
更新: 2025-08-22 12:00:00
動物を折り紙で作りましょう。羊毛のフワフワ感は、凹凸のある紙を使うことで再現しました!立体感が増し、大人っぽい素敵な作品に仕上がりますよ。
更新: 2025-08-21 12:00:00
エンボスフラワーの布地で作った3way仕様のミニバッグ。チェーンを二重にするとハンドバッグに、一重にするとポシェットに、取り外すとポーチとして使えます。マチがついているので小ぶりながらもたくさん物が入ります!
更新: 2025-08-20 12:00:00
いつものルウカレーが劇的に進化するレシピ本からおすすめレシピ「混ぜ混ぜ焼きカレー」をピックアップ!しょう油で少し濃い味にしてからご飯としっかり混ぜる。オーブンで焼くときには、チーズのコクとローズマリーの香りが肝心!(…水野仁輔氏)
更新: 2025-08-19 12:00:00
boutique-sha_banner
hmc_banner
btq_onlineshop_banner

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt

楽しい!手芸の本がいっぱい!

get_app
ダウンロードする
キャンセル