ディルの基本情報
・和名:イノンド
・生薬名:ジラ(蒔蘿)
・分類:セリ科/1年草
・原産地:地中海沿岸、西アジア
・栽培適温:20~25℃
・草丈:70~150cm
ライトグリーンの葉、鮮やかな黄花は生で、種子をスパイスとして利用します。フェンネルと草姿がよく似ていますが、スパイシーな香りがより強い1年草。
北欧、東欧料理に多用され、特に羽根状の生葉は魚との相性がよいことで知られています。
香り成分は食欲増進、消化促進、母乳促進のほか、心を落ち着かせる鎮静効果もあります。
栽培カレンダー
育て方(栽培と収穫)
*種まき
直根性で移植を嫌うので、育てる場所に直接「すじまき」にします。
土にたっぷり水を与え、深さ5mmのすじ(溝)に重ならないように種をまき、ごく薄く土をかけ(好光性)、発芽まで乾かさないように管理します。
10~15日で発芽。葉と葉が触れ合わない程度に間引き、本葉4~5枚のころに株間を20cm以上に。標準プランターなら3~4株、8号鉢に1株が目安。
*植えつけ
市販苗は、水はけのよい肥えた土に株間を20cm以上とって植えつけます。
地植えは植えつけ前に腐葉土や堆肥を3割ほど混ぜ込んでよく耕しておきます。鉢やプランターは赤玉土小粒7:腐葉土3。
*摘芯(てきしん)・支柱立て
主枝(中心の茎)がまっすぐ伸びるので、草丈が20cmになったら摘芯し、わき芽を出させて枝数をふやします。
春から梅雨前までと秋は、月2~3回液肥を与えます。草丈が高く、強風で倒れてしまうことがあるので、株元に土を寄せて支柱を立てます。
*収穫
草丈が20cm以上になったら、つぼみがつく前に若い下葉を必要な分だけかきとります。
初夏に黄色の小花がパラソル状に開花。花芽ができると葉の香りが薄れるので、採種しない場合は花茎が伸びはじめたら摘みとります。