<三要素>
N5:P4:K1 など
<特徴>
ボカシ肥料は、油かす、魚かす、米ぬかなど数種類の有機物をブレンドして発酵させた肥料。養分のバランスがよく、中量要素、微量要素も含まれています。あらゆる野菜に利用。
<使い方>
効きだしが早く、元肥にも追肥にも向きます。多くの商品が市販されていて、三要素の含有量はさまざまです。
「ミネラル補給、土壌酸度調整」に使う有機質肥料
『有機石灰』
<要素>
アルカリ分 約40~60%など
<特徴>
かき殻、貝殻などを焼成・粉砕した有機質肥料。カルシウム(Ca)のほか、微量要素の補給になります。酸性に傾いた土壌の中和に使用できます。
<使い方>
植えつけ前の3週間前までに堆肥や有機質肥料といっしょに土とよく混ぜておきます。
『草木灰』
<要素>
K7~17など
<特徴>
草や木を燃やした灰。カリウム(K)を豊富に含む。窒素(N)はほとんどないので、油かすなどの有機質肥料とともに元肥として使います。酸性土壌の中和にも利用できます。
<使い方>
堆肥や有機質肥料とともに少量をまいて土とよく混ぜます。
まとめ
元肥には油かす追肥には発酵肥料を!
元肥として使いやすいのは、油かすです。養分バランスがよくてあらゆる野菜に向いているのが理由です。
米ぬかもよく利用されますが、三要素のうちのリン酸(P)が多めなのが気になります。使うのなら、窒素(N)の豊富な油かすと併せて使うといいでしょう。
追肥に向くのは、発酵タイプの有機質肥料です。これらは元肥にも利用できて便利です。土壌の生物活性が高まれば、生タイプの油かすや米ぬかも追肥に使えるようになります。
有機質肥料の袋には下記の写真のように、三要素(NPK)の含有比率が記されています。こちらの写真は「油かす」。窒素主体の肥料です。
簡単に手づくりできるボカシ肥料!
ボカシ肥料は手づくりするのがおすすめ。基本の材料は油かすと米ぬかと水で、これに魚粉や草木灰などもブレンドしてつくれば養分バランスがよくなり、より味のいい野菜をつくることが可能になります。
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