1鉢目を決めるにはどうする?
膨大な品種がある観葉植物からお気に入りの1鉢目を選ぶのはとても大変です。まずは小さいものから…という方が多いですが、実は鉢のサイズが大きく成熟した株の方が丈夫で育てやすく失敗しません。
1鉢目を決めるときに考えたい3つのポイントがこちら。
*置く場所から考えよう
観葉植物の置き場所は「太陽光」、「風通り」、「10度以上の温度(朝晩は除く)」、「エアコンの風が当たらない」、この4つの条件を満たすことがマストです。
リビングやキッチン、寝室など普段過ごす時間が長い部屋が該当することが多く、育てやすい環境になります。
「太陽光」は植物が生きるためのエネルギーを作り出すための光合成に不可欠。「風通り」は新芽の促進・健康な生長と虫予防のために必須です。
また、観葉植物の原産地は高温多湿の環境が多いので、屋外や寒い場所ではうまく育ちません。またエアコンの風は、極端な温度や乾燥で葉を傷めてしまうので必ず避けます。
これらを踏まえた上で、お部屋を見回してみましょう。自分が置きたかった場所が、植物にとって好都合の場所か確認します。もしすでに家具などが置いてある場合、思い切って模様替えをし、理想の置き場所を作るのもおすすめです。
*「木っぽい」木本類と「葉っぽい」草本類
観葉植物は見た目で大まかにタイプが分かれます。太い枝に葉が付いた“木っぽい”タイプの木本類、葉や茎がメインの“葉っぽい”草本類や多肉植物。見た目の好みを決めてから選ぶと、種類が多い観葉植物も選びやすくなります。
*育てやすい品種を選ぶ
「水やりの頻度が少ない」「なんか聞いたことある」がキーワード。耳なじみのある植物は、長く日本で親しまれている品種なので、丈夫なものが多いです。
例えばゴムの木、ユッカ、パキラ、ドラセナなど。
シンボルツリーを選ぼう
大型の植物は、成熟している個体が多いので、丈夫で育てやすいという利点があります。つまりどの品種を選ぶかは見た目だけで判断できるということ。お部屋の中か外か、中ならどの場所にどんな植物を置くか。楽しく想像しながら自分だけの1鉢を選びましょう。
*どんな植物があるの?
シンボルツリーとなる150cm以上の大型の植物は、幹も太くたくましい気根が出ているもの、葉が大きく広がるものなど、原生地の姿を思わせるような存在感のある個体が売られています。
ベンガレンシス、ウンベラータ、ベンジャミンなど育てやすく品種も多いフィカス類は初心者から上級者まで人気があり、曲がりや流れ仕立てなどさまざまな樹形から選ぶことができます。
また、パンノキ、シナモンなど小鉢では流通しないような品種もあります。
ドラセナやシェフレラなどのごつごつした幹や変わった樹形を楽しめる品種、大きく葉が開いたヤシ類やストレリチアなどは、大型でしか味わえない姿と言えます。
木質化したり根上がりになっているモンステラやサボテンなどもファンが多く、広く楽しまれています。
それぞれの個性が出る大型サイズは自分好みの1鉢を見つけるのが醍醐味です。
*スリム?ボリューム?
部屋の邪魔にならないようにスリムな樹形を選ぶのも良いですが、ボリュームのある樹形をあえて選んでみるのも良いですよ。ソファ周りやリビングダイニングの中央に置くと、よりシンボリックに植物の存在感を演出できます。