MENU
ぬくもりは、ハンドメイドや手作り実用書の出版社「ブティック社」のレシピを厳選して無料で公開しています。折り紙、工作、刺繍、パッチワーク、家庭菜園、園芸、DIYなど多ジャンルで展開中です。
園芸のコツ「お酢で畑の生き物を活性化する方法」について

園芸のコツ「お酢で畑の生き物を活性化する方法」について

野菜も土もどんどんよくなる!お酢のすごい効能をご存じですか?家庭で料理に使うお酢をじょうずに畑で利用すると、野菜の活力アップ、土壌環境の改善、病気や害虫の防除といったさまざまな効果が得られます。ここでは分かりやすく解説していきます。

perm_media 《画像ギャラリー》園芸のコツ「お酢で畑の生き物を活性化する方法」についての画像をチェック! navigate_next

お酢のパワーを引き出す使い方のコツ

虫や病気の被害が広がる前に利用し始めるのがポイントです。野菜自体の免疫力が高まり、お酢のパワーがさらに引き出されます。

*葉面にスプレーする場合

予防的に利用して野菜の体質を改善する!

お酢の散布は、病気の治癒や害虫退治に直接的に働きかけるものではありません。野菜の免疫力を高めるためのお手伝い、活力を高めるためのスターターなのです。

虫がつき始めたり、病気が出始めたりするのは、何らかの原因で野菜自体の免疫力が落ちているサインです。畑に出るたびに野菜をよく観察して、「おや、何か様子がおかしい」と思ったら、予防的にお酢を利用するといいでしょう。

さて、3日スプレーを続けたら3日休むといいと紹介しました。これには理由があります。
1日目、野菜は「あれ、何かかけられたぞ」と思います。2日目にお酢を咀嚼して、3日目でようやくお酢をじょうずに利用できるようになります。その後で3日休むのにも理由があります。スプレーし続けるとお酢なしではいられない体になるからです。
そういうイメージでお酢を使うと、野菜は丈夫に育ちます。

また、環境が変わって野菜がショックを受けているときにも、お酢の散布は効果的です。植え替えや剪定後、風に揺られて調子が悪いとき、台風のあとにぐったりしているときにも、葉面や株元に散布すると活力を取り戻します。

なお、お酢を使い始めるのは本葉が出て新芽が盛んに出始める頃からです。小さな苗のうちは使わない方がいいです。

★Point
・予防的に利用すると効果が得られる
・3日散布したら3日休む
・剪定後や台風のあとのケアに利用
・小さな苗のうちは利用しない

◆注意!トウガラシ成分は天敵も遠ざける
写真の虫はクサカゲロウ。アブラムシがいると卵を産みにきて、幼虫がアブラムシを食べる。
トウガラシ入りのお酢をむやみに散布すると、天敵も遠ざけてしまう。よく観察して、天敵の営みを邪魔しないことも重要だ。

*土壌散布する場合

畝立てをしたときや栽培途中にたっぷり散布!

土壌散布の場合は、葉面散布よりも若干濃い目のお酢を利用しても構いません。水で100倍~300倍に薄めて利用します。

お酢の土壌散布は、生物活性が低い新規の畑などの土壌改良に効果を発揮します。

ただし、お酢だけに頼っても、土壌改良はうまくいきません。土壌微生物のエサとなる有機物を適切に施して、生命力のある土をつくる必要があります。

適量の腐葉土のすき込みや、緑肥作物の利用、敷き草や敷きワラなど有機物マルチを利用して、畝はもちろん通路も土を裸にしないなど、畑の生物相を豊かにする工夫を続けることが重要です。

こうしたうえでお酢を利用すれば、万が一、何らかの理由で野菜が弱ったときでも、野菜は根を丈夫に伸ばして健康を取り戻すことができます。

注意点は、野菜が元気で調子がいいときの散布は控えることです。養分を吸いすぎて、かえって野菜に虫がついてしまうなど、逆効果になることもあります。

※エダマメのタネまき前、お酢の原液をスプレーする。このひと手間で病気を防げる。

*タネまき、苗植えの前に

マメ類の消毒に効果的!苗は酢水を底面から吸水!

夏野菜でも秋冬野菜でも、苗を定植する際にお酢を利用します。

水で300倍に薄めたお酢を入れた容器に育苗ポットを並べ、底面から吸水させます。ポットの用土の中で微生物が活性化して、定植後の活着がスムーズになります。

また、マメ類のタネはお酢を薄めずに原液のままスプレーしてからタネまきをします。お酢の消毒効果で、マメの表面についている菌を殺菌するのです。ソラマメのような大きなタネは、原液で湿らせたガーゼやティッシュペーパーでマメを拭いてから植えるといいでしょう。

★Point
・タネまきや定植前に利用して土壌環境を改善
・栽培中は、野菜が弱ったときに利用する
・野菜が順調に育っているなら酢は使用しない

※植えつけ前に酢水を底面から給水する。日陰に30分くらい置いておくといい。

畑作りの情報についてもっと見たい方におすすめ!

「畑の益虫とその増やし方」では、今回紹介したレシピ以外にもたくさんの畑に関する情報をわかりやすく丁寧に紹介しております。

2
この記事のライター
関連記事
やわらかくて辛味が少なく、そのままサラダやオニオンスライスで食べられる「ホームタマネギ」を、家庭菜園で育てるコツを解説します!7月に植えて、年内に収穫できる早さも魅力ですよ!
91views 園芸レシピ
更新: 2025-04-28 12:00:00
リーフレタスは、レタスと異なり、結球せずにまっすぐに伸びます!シャキシャキした食感が人気で、サラダにおすすめ!そんなリーフレタスの育て方のポイントを解説します。
374views 園芸レシピ
更新: 2025-04-22 12:00:00
夏野菜の育て方!ここでは、くせがなく茹でても炒めてもおいしい、サヤインゲンについて、育て方のコツをわかりやすく写真付きで解説します。
386views 園芸レシピ
更新: 2025-04-17 12:00:00
夏に収穫期を迎える「夏野菜」。その中から、甘くて食感が良く、こどもにも人気の野菜「トウモロコシ」について、おいしく育てるためのタネまきのコツをご紹介します!
349views 園芸レシピ
更新: 2025-04-08 12:00:00
野菜のタネの性格を知って、栽培に活かす!野菜別のたねのまき方を解説!ここでは、ウリ科のキュウリ・ゴーヤ・カボチャ・ズッキーニ・スイカ・メロンについて説明します。
507views 園芸レシピ
更新: 2025-03-27 12:00:00
最新記事
やわらかくて辛味が少なく、そのままサラダやオニオンスライスで食べられる「ホームタマネギ」を、家庭菜園で育てるコツを解説します!7月に植えて、年内に収穫できる早さも魅力ですよ!
91views 園芸レシピ
更新: 2025-04-28 12:00:00
枠内に書かれている番号と同じ番号のシールを探して貼って楽しむアクティビティブックです。 ラベンダーの癒しを感じる紫から「花の女王」と称される深紅のバラまで、さまざまな花の色合いを、シールを使って完成させていきます。
更新: 2025-04-26 12:00:00
5月5日のこどもの日にぴったり!菖蒲色の扇形の土台に、ふっくらとわたを入れた金太郎と犬、こいのぼりを配置した壁飾りです。元気いっぱいの金太郎に、健やかなこどもの成長を願って!
更新: 2025-04-25 12:00:00
パターンでおしゃれに仕上げた、書類などをしまうブリーフケース。A4サイズのノートやクリアファイルが収納でき、内側にはポケットを付けたので用途別に仕分けができて便利です。
更新: 2025-04-24 12:00:00
楽しみながら脳活性ができると大好評の、人気折り紙レシピシリーズ。伝承折り紙の角箱から折り上げる玩具の馬は、直線的でシンプルな形が特徴!折り紙は脳活性にも繋がると言われています。来年2026年の干支の午の折り方をいち早くマスターしましょう!
更新: 2025-04-23 12:00:00
boutique-sha_banner
hmc_banner
btq_onlineshop_banner

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt

楽しい!手芸の本がいっぱい!

get_app
ダウンロードする
キャンセル