小さな鉢に植えた超ミニ盆栽は、屋外に植えたときのように大きくなることはなく、小さなまま。たとえば、人の背丈ほど大きくなる庭木も、小さな鉢の中では小さく育ちます。
ただし、長く育てていくためには、定期的に植え替えが必要。鉢から出して根の手入れをし土を新しいものに替えることで、小さくても根を張り、養分を吸収し、丈夫に育っていきます。
苗木を育て、超ミニ盆栽をつくって飾るまで
*苗木のための素材を探す
苗木は、挿し木で増やすか、または種子から育てます。挿し木用の挿し穂は、庭木や鉢植えから採取するのがよいでしょう。
種子は、庭や公園、雑木林などで、どんぐりや松ぼっくりを採取して使います。
flow1. どんぐりから実生苗を育てる。
flow2. 庭のツゲから採った挿し穂。
*苗木を育てる
苗木は、樹木の種類によっていろいろですが、早いもので1か月ほどでしっかり根が張り、超ミニ盆栽の苗木として使えるようになります。苗木を育てておけば、好きなときに超ミニ盆栽に仕立てることができます。
flow3. どんぐりから育てた実生苗。ここでは、種子を土より上に出して育てている。
*超ミニ盆栽をつくる
苗木までできていれば、超ミニ盆栽づくりはあっという間です。シンプルな超ミニ盆栽であれば、小さな鉢に植えつければ完成!
本格的に幹をクネクネさせたり、おもしろい樹形をつくりたいときは、針金かけをして形をととのえます。
flow4. ツゲの苗木を鉢に植え、超ミニ盆栽づくり。
*超ミニ盆栽を育てる
超ミニ盆栽は、屋外で育てます。庭はもちろん、ベランダなど狭いスペースでも、くふう次第で育てる環境がつくれます。
さらに施肥や消毒・殺虫、枝の管理、植え替えによる根や土の管理をすることで、元気に育っていきます。
flow5. 超ミニ盆栽の水やり。広いスペースがなくても管理はできる。