花壇は通常20~30cmぐらいの低いものが一般的ですが、花を見るために下を向くことになり、手入れをするために腰をかがめることになります。
そこで、思いきって、花壇の高さを1mぐらいにしてみましょう。ふつうの目線で無理なく花が楽しめるポイントになり、手入れもラクになります。
また、いろいろな種類の植物を混ぜて植える(混植)ことにより、狭い場所というイメージをなくして、目を向けさせる効果も出てきます。もちろん、下部にも植栽してもよいでしょう。下部には背の高い樹木を植えて、段差をつけても変化が出てきます。
花壇の上下に植栽スペースを
▲花壇の上は、手前からモクビャッコウ、コルディリネ、ユリオプスデージー、レモンバーム、ローズマリー、ドラセナ。下は、手前からコクリュウ、コリウス、ポリゴナム。
花壇の上だけではなく、下も植栽スペースにすると、見栄えが良くなります。
花壇の花がこぼれて咲くような感じを出し、その上にハンギングバスケットを飾ったり、いろいろな条件の植物を配植することにより、変化が楽しめる花壇になります。
異素材がぶつかる部分は植物で隠す
▲自然石と枕木の間にメキシコマンネングサ。
レンガと自然石など異素材がぶつかる部分は、植物でさりげなく隠すとよいでしょう。植物をクッション材として使うと、見た目も非常にやわらかくなります。
深い花壇は建物基礎に土がかぶらないようにする
この実例のお宅では、ガーデニングがお好きな奥様のために、建築業者が敷地のコーナーに深いレンガ花壇をつくっていました。
奥様が花壇の中に土を入れ、鉢花などが置いてありましたが、ガーデニングを楽しめる状態ではありませんでした。
このように建物基礎に土が接していると、床下に湿度が入り込んでしまいます。また、花壇の底に配管バルブがあったため、客土を入れることができませんでした。
そこで、アイアンウッド(鉄のように硬い木材)で仕切りをつくり、建物基礎と土の間があくようにして、あらたに土を入れました。さらに、フタをつけて開け閉めできるようにし、その上に寄せ植えの鉢などを置けるようにしました。
▲施工前。深い花壇のため、低い草花が見えない状態でした。
▲施工後。アイアンウッドで建物基礎と土の間を仕切り、スッキリとした花壇に。樹木はソヨゴ、ジューンベリー、草花は左からイワナンテン、ビオラ、ローズマリー、イタリアルスカスなど。
▲施工前。建物基礎に土が接していて、花壇の底に配管バルブがあったため、客土を入れることができませんでした。
▲アイアンウッドで建物基礎と土の間を仕切り、あらたに土を入れます。
▲フタをつけて開け閉めできるようにし、その上に寄せ植えの鉢を置けるように。
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▲植物はアジサイ、ショウジョウモミジ、ヤマボウシ。