ニンジンとは?(特徴)
緑黄色野菜の代表格!カロチンが豊富なニンジンは、葉にもビタミン類など栄養分がやくさん含まれています。暑さ寒さに強く、作りやすい根菜類です。タネまきも春、夏、秋とでき、収穫も短期間でできます。
・セリ科
・栄養/ビタミン類を多く含み、特にカロチンは豊富
・性質/日なたから半日陰を好む
・病害虫/キアゲハの幼虫に注意
・連作/可
種まきと収穫に適した時期
■種まき:3~4月頃、8~9月頃 ■収穫:1~2月頃、6~7月ごろ、10~12月頃
※野菜作りにはそれぞれに適した時期があります。
※関東地方を基準としたものです。関東より暑い地方や寒い地方で栽培する場合は時期の調整が必要です。
上手に作るためのポイント
★いっせいに発芽させる
ニンジンのタネは発芽がふぞろいになりやすいので、薄く土をかぶせて乾かさないようにするのが、いっせいに発芽させるコツです。
★株間を急に広くしない
間引くときに、急に株間を広くすると、根が早く肥大して、裂けた根になってしまいます。間引きは株間を一度に広くしないように注意しましょう。
★病害虫を防ぐ
キアゲハの幼虫が葉を食べるので、見つけしだい取り除きます。雨が多いと病害が発生しやすいので、薬剤を散布します。
育て方
1. 土を改良する
タネまきの2週間前に、畑に、1平方メートルあたり苦土石灰200g、ようりん150gをまいてよく耕します。30cmぐらいまで深く耕すと、形のよいニンジンを作れます。
2. 元肥を入れる
タネまきの1週間前に、60cm間隔に深さ10cmの溝を掘り、溝の長さ1mにつき完熟堆肥1kg、マグァンプKなどの化成肥料50gど施し、土をもどします。
3. うねを作る
4~5日経過後、1平方メートルあたり化成肥料50gをまき、土を細かく砕きながら、堆肥を施した溝を中心に低い平うねを作ります。
4. タネをまく溝を掘る
深さ3~5cmの浅い溝を、堆肥を施した両側に掘ります。これがタネをまくまき溝になります。まき溝に水をたっぷり入れます。
5. タネをまく
ニンジンのタネは発芽しにくいので、タネは蜜にまきます。タネをまき終わったら、土を5mm程度かけ、もう一度水をやり、薄く腐葉土をかけておきます。
ニンジンは、発芽してからはじめのうちは細くて弱いので、苗と苗がくっつき合って育つ方が、風や雨に強くなります。また、密生していたほうが、芽と芽、根と根が競争して生育が進みます。
そこで、タネは蜜にまき、発芽後も、特別に込み合っているところ以外は、葉3~4枚までそのままにしておきましょう。