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「ナス」の育て方・栽培のコツ(家庭菜園)

「ナス」の育て方・栽培のコツ(家庭菜園)

焼いてよし、煮てよし、漬けてよしと、便利な野菜の代表!毎日のおかずにとても重宝します。栄養価はあまり高くないのですが、特に油で調理すると甘みがまし、スタミナ料理にも最適ですよ。ここでは土の改良から収穫までを丁寧に解説していきます。

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6. 植え穴を掘る

フィルムマルチングに、ハサミやカッターで直径7~8cmの底ぐらいの穴をあけ、穴の中の土を掘り出します。植え穴の深さは15cm程度にし、底にハイポネックスなどの液肥1000倍液をたっぷりかけます。

7. 苗を植えつける

植え穴に苗を入れ、土をかけ、もう一度水をやります。苗はなるべく浅く植え、根元が高くなるように、根が見えない程度に土を入れます。

植えつけのコツ
ナスの植え付けは、他の野菜(トマト、カボチャ、キュウリ)よりも少し遅らせたほうがうまくいきます。地温が低いときに植えても、根がのびないので苗がよく育ちません。地温が15℃以上になってから植えるようにします。ただしフィルムマルチングをする場合は、霜の心配がなくなれば、比較的早めに植えつけることができます。
苗は傾かないようにまっすぐに植えるのがコツです。苗が傾きそうな場合は、支柱を立てます。苗をそのままにしておくと、茎が曲がり、枝ののびが不ぞろいになって、しっかり育たないことがあるからです。支柱を立てた後、ビニール袋であんどんを作ってやれば、さらによいでしょう。
ナスは大株になるので、複数の苗を植えるときは、苗と苗の間(株間)を50cm以上離します。

8. 開花

つぼみが大きくなると花が咲きます。最初に咲くこの花を一番花といいます。一番花が咲きだすころになると、地際に近い葉の付け根から枝がのびてきます。これをわき芽といいます。

9. わき芽をかく

わき芽は放っておくと、実のなりが悪くなるので、早めに取り除きます。これをわき芽かきといいます。わき芽をかく時は、指でかきとるようにします。

3本仕立てにする
わき芽をかく時に、一番花のすぐ下の葉2枚のつけ根から出ている2本のわき芽を残して、それ以外のわき芽をかくことを3本仕立てといいます。一番花のすぐ下のわき芽2本は、強いので残します。こうすすと、一番花の上の芽と、一番花のすぐ下の2本の芽、つまり3本の芽がのびて強い枝になります。
3本の枝に葉が2~3枚できると、つぼみができ、そこでまた枝が分かれます。このようにして育てると、枝が、重ならないように、自然に三方にのびていきます。わき芽をかく時にハサミで切ると、一つのわき芽に病原菌があった場合、次々の病気が移ってしまうことがあるので、必ず指でかきとりましょう。

10. 支柱で枝を支える

枝がのびてくると、風で倒れやすくなります。また、枝が水平より下がると、生育がとまってしまいます。そこで、支柱を立てて主枝を支え、わき枝をつるしてやります。長さ2mぐらいの太くて丈夫な支柱とひもを用意します。まず、支柱を地面に垂直に立てます。支柱を立てる位置は、根を傷つけないように、20~30cm根から離します。
次に、支柱の頭にひもをつけて、大きい枝をひもでつり上げます。これを誘引といいます。たくさん実がついてくると、びっくりするほど枝が下がります。枝が水平より下がると、生育がとまり、実がならなくなってしまいます。そこで、誘引するときは、枝が水平より上になるように、ひもで調整します。水平より垂れる枝は、切り取り、そのほかの枝をつり上げます。

11. 肥料をたびたび施す

ナスは生育中もよく肥料を必要とするので、二番花が咲くことに、また肥料をやります。これを追肥といいます。追肥は、硫安などのチッソ肥料を主にし、これに硫酸などのチッソ肥料をおもにし、これに硫酸カリなどのカリ肥料を10~20%混ぜたものがよく、1回にひとつかみをうねの長さ約1.5mに施します。追肥のコツは、遅れないように、少量ずつたびたび与えることです。

12. はじめの実はやや小さめで収穫する

はじめの実はあまり大きくしないで収穫します。これは大切なことで、株がよくできでいないのに果実を大きくすると、株の勢いがなくなって、たくさん収穫できなくなるからです。はじめは株を充実させることが大切です。

13. 不要な枝や葉を整理する

ナスは、温度が高くなるにしたがって生育するのが早くなりますが、葉や枝が込みすぎると病気が出たり害虫がついたりします。枝はあまりとらなくてもよいのですが、実のなった後の下葉で黄色になった葉や地面に近いところの葉は摘み取ったほうがよいでしょう。

14. 収穫する

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