はじめに
クロスステッチはとても簡単な刺しゅうの技法で、初心者さんや子供向けにもおすすめです。
キャラクターなどかわいい・おしゃれな図案も多く、身の回りの作品に取り入れやすいことも魅力です。
例えば、家のクッションカバーやベッドカバー、小物ではハンカチやスマホケースなどによく使われています。既製品にオリジナリティを出すには、最適と言えるでしょう。
クロスステッチとは
X(クロス)の形を使って、マス目を数えながら図案を刺していくステッチを、クロスステッチといいます。
初心者さんに伝えたい第一のポイントは、「ノの字」の向きを揃えること!1つ1つ丁寧にゆっくりと刺していきましょう。
※クロスステッチは、基本的には図案を布には写しません。
用意するもの
【基本の道具】
まずはクロスステッチに必要な道具を準備しましょう。
①刺しゅう布
初心者にはアイーダの14カウントがおすすめ。カウントが大きくなるほど布目が詰まり、作品が小さくなる。(品番:アイーダ 14カウント Ecru)
カウント→布目の大きさの単位。1インチ(2.54cm)の中にある織り目の数を表す。
②フレーム(13cm、17.5cm)
布をピンと張って針を刺しやすくする枠。大きさは10cm前後が使いやすい。これはそのまま作品を飾ることもできる。(品番:MV0033/130・MV0033/175 ともにWOOD)
※予告なく色味が変更になる可能性がございます。
③洋裁ハサミ
布を断つためのハサミ。切れ味がいいものを選ぶ。(品番:U1732)
④手芸ハサミ
糸を始末するときに使うハサミ。先が細いものがおすすめ。
⑤刺しゅう糸
こちらでは、DMCの25番刺しゅう糸をメインに使用する。1束の長さは約8m。1本の糸は6本の細い糸がより合わさってできている。(品番:上から117#25/445・891・3846)
⑥クロスステッチ針
針穴が大きく糸が通しやすいのが特徴。針先は丸くなっているので布目が割れにくい。(品番:左から1771/1 サイズ22・1771/2 サイズ24・1771/3 サイズ26)
【あると便利なもの】
準備するとクロスステッチがもっと楽しくなるアイテムを紹介します。
⑦ステッチボウ
糸を取り出しやすくする道具。長い糸が絡まることなく収納できる。色番号バンドを差し込むフックつき。(品番:GC001/10)
⑧転写ペン
水で消えるタイプのペン。布に印をつけるときに使う。
⑨ピンセット
細かい部分の糸を引き抜くときなどに使用する。
⑩リッパー
一度に糸を切ることができる。広い範囲で刺し間違えたときに便利。
⑪糸通し器
針穴に簡単に糸を通すことができる道具。(品番:6112/6)
⑫エンブロイダリー針
刺しゅう用の針。針先がとがっているのが特徴で、号数が大きくなるほど細くなる。フレンチノットなど、穴のない部分に針を刺すときにあると便利。1~3本取りの場合、10~8号が適している。(品番:1765/3 サイズ5~10)
クロスステッチを始める前に
ここでは、クロスステッチの作品を作り始める前に知っておきたい、テクニックやコツをご紹介します。
*刺しゅう糸の準備
【刺しゅう糸をほぐす】
絡まりやすい刺しゅう糸の下準備をしましょう。
01 糸の端を持ち、絡まないよう注意しながらほどく。ラベルと色番号バンドは外しておく。
02 1束8mの糸を、半分に折って全長4mにする。