【今回のテーマ】お金の管理のしかたについて知ろう(中編)
ちょっと面倒だけど大事なお金の管理。
今回は「作家活動をはじめた後」にスポットを当てて確認していきます!
作家活動をはじめた後のお金の管理
専用口座や帳簿で作品販売による収支を管理しましょう。
これらの記帳は7年間保存が義務づけられています。
売上げの管理
>>専用口座で管理
事業用の銀行口座をつくり、ハンドメイドで得たお金の管理を一元化しましょう。あわせてダイレクトバンキングサービスに申し込めば、残高・出入金明細の確認や振込手続などがスピーディーに対応できて便利です。
>>帳簿をつけよう
個人事業主に必要な帳簿は「仕訳帳」と「総勘定元帳」です。仕訳帳には事業で発生した全ての取引を日付順に記載します。総勘定元帳には仕訳帳に記載した内容を勘定科目(荷造運賃、交通費など)ごとに転記します。
経費の管理
材料の購入代金、打ち合わせで利用した喫茶店でのコーヒー代、イベント参加費など、作品販売に関わる出費は全て計上できます。領収書やレシートは必ず取っておきます(5年間は保存)。補助簿として現金出納帳をつける人もいます。電車代やバス代など領収書の出ないものはきちんとメモを。
《CHECK!》人件費や材料費について
◎人件費
1人でハンドメイドしているのに人件費? と思うかもしれませんが、事業である以上、自分への対価も計上すべきです。自分の賃金を決める基準がわからなければ、厚生労働省が定める最低賃金(時給)を参考にしましょう。
◎材料費
ハンドメイド作家としての覚悟を決めたときから、手芸材料店は立派な仕入先です。ショッピング気分での衝動買いは禁物。販売計画に沿って必要なものを必要な量だけ、決まったルートで購入して仕入金額を安定させましょう。
出費や売上げが少しでもあった場合、すぐに帳簿をつける癖をつけましょう。数字を細かくつけると、毎月何にお金を使っているのか、売上げがどのくらい出たのかが一目でわかるようになります。