
スゴ技 定植後の根張りをよくするスイカのロングポット育苗
直根が地中深くまで伸びてくれる!
ウリ科は根を広く伸ばす性質を持っています。スイカも根を横へ広げていきますが、最初に直根を深く伸ばします(イラスト参照)。
生育初期に直根の伸びを抑えてしまうと、地下へ伸びづらくなってしまいます。そこで、スイカを育苗するときは、ロングポットを使うのがおすすめです。根の生育を阻害せずに育苗することができます。
そして、スイカは若苗で植えることも大切です。苗が老化すると直根の伸びが弱くなります。ただし、気温が低いうちに定植しても直根の伸びが悪いので、育苗は4月に入ってから始めるといいでしょう。夏の収穫に十分間に合います。
気温が低いときは畝にマルチを張り、ビニールトンネルやあんどんなどを立て、しっかり保温します。
スイカは若苗で定植する
本葉1.5枚のときに定植します。遅くても本葉3枚までに植えないと、苗が老化します。早い時期にまいてしまうと、ビニールトンネルなどの保温が必要になるので、植えつけ時期を考えてタネをまいてください。
ロングポットを使用する
本葉が出ると、直根が伸びだします。深型のポットで育てると、定植後の直根の伸びがよくなります。ポットの長さは15cmぐらいあれば十分です。普通の育苗ポットを2個利用し、ホチキスなどで留めてロングポットを自作することもできます。

直根が深く伸ばしてから側根を横へ広げていく
スイカは直根を40cmぐらい地中に伸ばしてから、側根を横へ広く伸ばしていきます。直根が深く伸びると地下水を吸い上げて、生育も味もよくなります。

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