①株残しキャベツからの再生栽培 Lilyさん/鹿児島県/菜園歴10年
キャベツの株を残しておきわき芽の数を絞って再生収穫
「冬にキャベツを収穫する際、下葉を傷つけないようにして株を残します。春にわき芽が生長して小ぶりなキャベツが1株から2~3個採れます」とは、鹿児島県のLilyさん。
キャベツの再生栽培をする人が増えています。コツは、写真のようにわき芽をいくつか摘んで、2~3個のわき芽を残すこと。
茎が太くて立派な玉を収穫できた株ほど、大きな玉が再生します。残すわき芽の数を絞って、再生栽培を楽しみましょう。
なお、わき芽をすべて残すと葉が巻かず、春に花が咲きます。花が咲く前に葉キャベツとして摘んで食べてもおいしく、蕾もおいしく食べられます。
残した株のわき芽を育てて再生
残した株から出たわき芽が育ち、2玉が結球し始めているところ。キャベツは多年草。たとえば、春に植えたキャベツを初夏に収穫、その株から秋にやや小ぶりなキャベツ、翌年にもう少し小ぶりなキャベツを収穫できる。少しずつ小さくなっていくが、楽しい。
②カリフラワーのわき芽挿し育苗 さっちゃんさん/広島県/菜園歴40年
わき芽から苗をつくって連続栽培7年目!
「カリフラワーを収穫したあと、株をそのままにしておいたら、芽が出てきたので、わき芽をかいて土に挿したところ根付いて生長し、結果、お店で売っているような立派なカリフラワーを収穫できました。わき芽挿し育苗は今年で7年目になり、ずっと苗は買っていません」と、広島県のさっちゃんさん。さっちゃんさんは、キャベツ、ブロッコリーも同じ方法でわき芽挿し育苗をしてつないでいます。
わき芽が小さいうちは根付かせるのが難しいので、葉が2枚くらい育ったものをかいて土に挿すとよく、また、育苗ポットに挿して根付かせたものを畑に植える方法もおすすめです。管理しやすく成功率が上がります。
③葉物野菜の“無限”栽培 Yassさん/大分県/菜園歴6年
地際を残して収穫して再生する葉をまた収穫
大分県のYassさんも、キャベツなどの再生栽培を実践しています。育苗の手間も期間も省略できる、ラクラク栽培です。
「キャベツやレタス類は、茎を地際で少し残しておくと新芽が出てきて、小さいものが2~3個採れます。新芽を摘んで挿し芽にして苗にすることもあり、こちらは普通サイズのものが採れます」とYassさん。
また、葉物野菜は株を抜いて収穫するのではなく、地際を残して切って葉を収穫しています。
「残した株から再び出てくる葉が育ったら、また収穫。コマツナ、チンゲンサイ、ミズナ、ホウレンソウなどが“無限”野菜になります」
わき芽をかいてキャベツを連続栽培
キャベツのわき芽。このくらいのサイズに育ったものを畑に挿して連続栽培する。根付くまでの間、土が乾いたら水やりをして、水分管理をする。株のほうに残したわき芽もやがて結球する。
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