いわば“放牧”!野菜のいきいきとした姿を楽しんでください!タネ育て人中川原敏雄さんが、野菜のすごい生命力と本来の姿を楽しむ“自然生え”栽培の試し方を伝授します!
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《画像ギャラリー》完熟果を埋めてスタート!「自然生え栽培」のやり方の画像をチェック!
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4. 6月頃、もっとも大きい集団から勢いのよい株が1~3株ほど伸びてくる。これが子孫を残すのにふさわしいとして集団から選ばれたリーダー。ほかの株はあまり生育しなくなり、1株6本ほど強い側枝が出る。支柱なしでもよいが、周囲に6本ほど支柱を立てて、ヒモで支えてもよい。来年、再び自然生え栽培をする場合は、条件の悪い新しい痩せ地に果実を埋める。
品種不明の自然生えから中川原さんが育成した品種『自生え大玉』(自然農法国際研究開発センター)。
ピーマン
[自生栽培にとくにおすすめの品種]
『京ひかり』(タキイ種苗)
ピーマンは、果菜類の中でもっとも自生しにくい野菜。自然発芽率が低く、10個の完熟果を埋めても1~2個しか発芽しない。さらに生長が遅く、アブラムシが媒介するウイルス病の被害にあいやすく、根張りも弱い。おすすめは耐病性の高い品種を使うこと。痩せた畑では縦に伸びる立性が向き、肥えたところでは横広がりの開帳型に育つ株が向く。
1. 赤い完熟果を、雨が当たらない風通しのよい場所に1か月ほど置いて追熟。12月初め、20~30cm間隔で1個ずつ置き、果実が隠れるくらい土をかけて鎮圧し、枯れ草で覆う。空洞果なのでしっかり鎮圧して土と密着させること。目印に棒を立てておく。
2. 5月頃に発芽。発芽後の生長が緩慢で、しばらく小さい苗のままのかたまりでじっとしている。
3. 根張りが弱いピーマンは、勢いのある少数の株が突出するトマトやキュウリと違い、複数の株がひとかたまりとなって集団でゆっくりと育つ。
4. 1株のように見えるピーマンの集団。株元には小さい株が淘汰されずに残っている。初期は小さい実を摘果して株を育てる。1株に1~2個、集団全体で10~20個ほどの果実がつく。採種集団は、基本的に収穫せず、すべて完熟させる。ほかの集団を収穫用にする。
5. 自然生えから中川原さんが育種した『自生えピーマン』(自然農法国際研究開発センター)。やや小ぶりで肉厚、着果数が多い。
キュウリ
[自生栽培にとくにおすすめの品種]
『バテシラズ3号』(自然農法国際研究開発センター)
収穫が終わる1か月前の果実を樹に残しておく。または採り残して、黄色くなった巨大キュウリを使ってもよい。曲がっていても遺伝的にはまったく問題ない。1本に300粒ほどのタネが入っているので3本ほどあれば十分。畑で腐熟させてもよいが、鳥に食べられやすいので、雨が当たらない風通しのよい場所に移して追熟させる。
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