バラの種類
バラの品種は数万種類といわれるほど数多くあります。
より高度なバラを求めて作出が繰り返されてきた歴史的背景から大きく分けると、バラの祖先ともいえるスピーシーズ(原種/野生種)、オールドローズ、モダンローズの3グループになります。
*スピーシーズ[原種]
北半球の温帯から熱帯まで幅広い地域に自生しています。
日本にも10数種があり、ノイバラはフロリバンダ系に、テリハノイバラはつるバラに大きな影響を与えました。大半は一季咲き。
『R.カリナ』(ドッグローズ)。実は「ローズヒップ」と呼ばれる。
*オールドローズ
1867年に誕生した”ラ フランス”以前の栽培バラ。
原種のバラを親に持つ品種の総称で、さまざまな系統があります。香りがよく、優美な花姿が魅力。一季咲きが多い。
『アルバ セミプレナ』は実も美しい。
*モダンローズ
『ラ フランス』以降に作出された現代バラの総称
・ハイブリッドティー[HT]
北半球の温帯から熱帯まで幅広い地域に自生する野生種。
日本にも10数種があり、ノイバラはフロリバンダ系に、テリハノイバラはつるバラに大きな影響を与えました。大半は一季咲き。
華やかな香りをもつ理想の品種『ビバリー』。
・フロリバンダ[Fl]
四季咲き中輪花。ハイブリッドティー系と小型房咲きのポリアンサ系を交配させたので、房咲きで中輪の花をつけます。
少し横に広がる樹形はコンパクトにまとまり、花つきがよいのも特徴です。
世界中で愛される銘花『アイスバーグ』。
・シュラブ[S]
枝が弓のように枝垂れる樹形の品種群。
シュラブはオールドローズに多い樹形ですが、モダンシュラブは現代になって作出されたこの樹形の園芸品種。
四季咲き性で花色豊富、丈夫で手入れしやすいので、修景バラとして利用されるものが多い。
※修景バラ…おもに庭や公園向けに、手入れが少なくても丈夫に育つことを目的に作出された品種群のこと。