5. オクラを混植
5月下旬~6月上旬に畝の肩側にオクラのタネをまきます。ともにアフリカ出身のスイカとオクラの混植です。スイカの葉が畝をカバーして畝が乾燥しにくく、やわらかいオクラが採れます。
6. メンテナンス
スイカの1番果は小さいうちに摘果します。親ヅルと子ヅルが同じ方向に向かって伸びるよう手助けし、ツルが伸びる先に草マルチを追加しておきます。追肥はしません。あとは、ほぼ放任で育てます。
7. スイカを収穫
1番果のほかは摘果をせずに放任で育てたため、いくつ実が採れるかはスイカ任せです。
親ヅルについた実は大きく育ちます。子ヅルにつく実はそれなりです。サイズはバラバラですが、出荷が目的ではないのでよしとします。品種によりますが、着果してから小玉は約40日目、大玉は約50日目が収穫の目安です。味は抜群です。
100円ショップで買ったヨシズを敷きワラとして利用している例です。ビニールの屋根はスイカ栽培では必須ではありませんが、掛けておくと大雨が降っても安心です。なお、雑草抑えのためにヨシズの下には防草シートを敷いておきました。編集部の畑で。
02 メロンの雨よけ栽培
生育初期の保温+雨よけトンネル!後半からは放任で高糖度メロンを採る
1. ネギ鞍つきを用意する
畝幅100cmのスペースを用意し、株間80cmでメロンを植えます。
植えつけの1か月前に〝ネギ鞍つき”を用意します。完熟堆肥を埋める穴は深さ20cmにします。メロンはスイカほど根を深く張りませんから20cmがちょうどいい深さです。
1握り半の完熟堆肥を埋めたら土を寄せ、高さ10cmくらいのマウンド状にして、ネギの苗を2本さしておきます。
ビニールの雨よけ
弾性ポールと透明ビニールを利用して、簡易雨よけを設置。株元全体をカバーしてメロンの育ちを助けます。右の写真は、植えつけ直後の様子。あんどんで苗を囲んで保温します。風よけ、ウリハムシよけになり、生育が促進されます。株数が多い場合は、不織布のトンネルで畝全体を覆うやり方がおすすめです。
2. 本葉3~4枚の苗を植える
メロンの苗の定植は、中間地なら5月中旬~6月上旬を目安にします。
スイカは5月の連休頃に植えられますが、メロンは少々遅め。最低気温が18度になるのを待ってから植えます。うっかり早植えして寒さでもたついていると、害虫や病原菌に付け込まれてしまいます。同郷のマクワウリも早植えは厳禁です。ちなみに、スイカの原産地は砂漠ですが、砂漠は夜間に気温が下がります。そのためスイカは意外と寒さには強いのです。
メロンは本葉3~4枚の若苗を植えることも大事なポイントです。メロンの場合、老化苗では十中八九うまくいきません。
メロンは根の酸素欲求度が高いので、植え穴をやや浅めに掘って、根鉢の肩部分が1cmくらい出るよう、浅植えします。植えたら、肩部分に土を寄せておきます。
スイカとマクワウリは根が強いので、通常の植え方をします。
3. 周囲に草マルチ
スイカ同様に、苗を植えたら周囲を草マルチで覆い、2握りの米ぬかを草マルチに上に薄く振りまきます。