追肥禁止!
採種果をつけたら、追肥しない。米ぬかなど窒素系の追肥をすると実が腐りやすい。
ズッキーニの採種株は、食べるための収穫がほぼ見込めないので、花粉用と食べるための株を隣に植えるとよい。採種株と合わせ3株をまとめて植えると安心。
目指せ!ズッキーニのタネ採り名人 ズッキーニのタネを採るまで
①栽培開始の1か月前、“ネギ鞍つき”を用意する
ズッキーニの栽培を開始する1か月前、“ネギ鞍つき”(下参照)をつくる。ネギと一緒に植えることで、生長促進、病気予防の効果がある。
◆“ネギ鞍つき”のつくり方
ひと握りの完熟堆肥(50~100g)を深さ20cmほどの穴に埋め、その上に10cmほどの高さのドーム状に土を盛り上げ、ネギを1~2本植えておく。ネギの根に共生する微生物の働きによって、消毒効果があり、土の団粒化も促進される。
ズッキーニの苗を植えるときは、ネギをいったん抜いて、苗と一緒に植える。ズッキーニのタネを直まきするときは、ネギ鞍つきの上にタネを4粒、尖った方を外側にして埋める。
②ストチュウ水でうどんこ病を予防
植えつけ直後から草を刈って畝全面に敷く。1週間から10日、雨が降らなかったら、夕方にストチュウ水を葉の上から夕立のようにたっぷりかける。草勢が復活し、病気予防にも効果的。
●材料:
醸造酢、焼酎、木酢液(竹酢液でもOK)を各7ml(ペットボトルのキャップ1杯ずつ)
●つくり方・使い方:
それぞれ同量ずつ混ぜたものを原液とし、7mlの水(約300倍)で希釈して野菜に散布する。
※焼酎は、安価なアルコール度数20度のものより25度がおすすめ。
③人工授粉をする
夕方、明日咲きそうな雌花(小さい実がついている花)を見つけたら、果樹用の袋をかけてクリップでとめて虫が入らないようにする。葉の上に赤色の毛糸を置いておくと、あとで探しやすい。
翌朝6~7時、咲いたばかりの雄花の花びらを割り、花粉が出ていたら、雌花の袋をあけて柱頭(雌しべの頭)にまんべんなくつけて人工授粉する。終えたらすぐに袋を掛ける。
01 人工授粉前は目立つように赤い袋をかけ、赤い毛糸を置いておく。人工授粉が終わったら白い袋など、色違いの袋を掛けておくとわかりやすい。
02 雄花の花びらをのぞき、雄しべを出す。
03 左/これが雌花 右/雌花の花弁の先端をちぎり、雄しべの花粉を柱頭によくつける。