黒マルチをはずしたら追肥と土寄せをし、もみ殻マルチをする。
倒伏防止のため、畝の周りをヒモで囲み、鳥獣害はあまりないが、念のため実がついたらネットを張る。
まるポップの雌穂は赤い色。
8月上旬、葉や茎も枯れた完熟のコーンを収穫。
育て方(小笹さん)
【遅まきしてスイートコーンと受粉時期をずらす(小笹さん)】
01 土づくり
タマネギの収穫が終わった畝を元肥なしでそのまま使います。生長を見ながら必要に応じて追肥します。
02 タネまき
交雑の心配がない畑では普通のトウモロコシと同じ時期に育てられます。スイートコーンと時期をずらして遅まきする場合は、6月下旬~7月下旬にまきます。スイートコーンと同じ畝で育てていますが、8月下旬のスイートコーンの収穫より1か月前にグラスジェムコーンをまけば受粉時期が重なりません。
幅50cmの畝に条間30cm、株間30cmで2条、1か所に2粒ずつまきます。株間15cmで1粒まきを試しましたが、茎が細く、イマイチでした。
03 メンテナンス
発芽後、間引きはしません。草丈30~40cmくらいのときに、株元にボカシ肥料をパラパラまき、土寄せします。
実がスイートコーンに比べてかたく、甘くないので鳥獣害はありません。秋なのでアワノメイガなどの虫害もあまり気になりませんでした。
草丈2m近くになるので、台風シーズンのとき強風で倒れないようにヒモで囲むなど対策しますが、それ以外はほぼ放任で育ちます。
04 収穫
ヒゲがカリカリに枯れて実がカチカチになるまで樹で完熟させたものを11月に入ってから収穫します。大きさにバラツキはありますが、1本から2果ずつ採れます。
9月中旬には草丈2m近くに生長。受粉は風まかせ。
11月に入ったらカチカチに乾いたものから順に収穫する。一つひとつ違う色の組み合わせが美しい。本格的な霜が降りる12月までに採る。
飾る&味わうための準備
しっかり乾燥させるときれいに弾ける!
完熟してカチカチにかたくなり、皮や茎が枯れた状態になってから収穫したコーンを、さらに乾燥させます。乾燥が不十分だと、ポップコーンをつくったときにきれいに弾けないからです。ザルに入れて、直射日光を避けて、軒下などの風通しがよく、雨が当たらない場所でしっかり乾かします。
宝石のように色とりどりで美しいグラスジェムコーンは、部屋に飾りながら乾燥させるのもいいでしょう。収穫する際に茎を長めに切っておけば、ドライフラワーのように吊るしたり、花束のように束ねたりできて、便利です。
飾りながらしっかり乾燥させたものは、翌年のタネにすることも、ポップコーンにして食べることもできます。
ポップコーン定番の味の塩やバター風味以外にも、映画館やテーマパークにあるようなキャラメル風味のポップコーンも簡単につくれます。味付けのアレンジを試して、楽しんでみましょう。
●収穫後、軒下などの涼しい場所でさらに乾かす。
4月下旬、本葉5~6枚に生長した頃、黒マルチをはずす。