【02】黒いビニール袋を3重にしてかぶせる.
弾性ポールでトンネルにし、完全に光を遮断するため、黒いビニール袋を3重にかぶせました。「特厚」タイプで厚さ0.05mm、大きさ80×90cmのものを使っています。
【03】涼しいところに置く
暑い時期なので地面からの照り返しの熱を避けられ、通気性もよくなるよう、花台の上にプランターを載せ、涼しい軒下に置きました。
【04】遮光から2日後
気になって様子をのぞいてみたら、薄い黄緑色の新芽が10cmほど伸びていました。透明感とツヤがある感じの芽です。ビニール内部は水滴がついていて湿気も十分。
【05】遮光から11日後
薄く白い葉はひょろひょろと伸び、収穫間近。6日目に両端に支柱を立ててヒモを張りました。葉が倒れないようにニラとニラの間を洗濯バサミで留めています。
黄ニラの成功のカギは徹底的な日光の遮断です。写真のようにやってみたときは遮光が不十分だったのか、2日後、緑色の芽が出ていました。あわててビニールを2重から3重にする対策をしたら、白くなってホッとしました。
同じ形の白い植木鉢を上に載せ、黒ビニールを2重にかぶせて栽培。
2日後、出ている芽が緑色だったので、上の植木鉢をはずして黒ビニールを3重に変更。
3.収穫してから天日干しする
収穫後の天日干しで黄ニラが完成する
軟白栽培を始めてから14日目に収穫をすることにしました。覆っていたビニールをはずすと草丈は30cmを超えていました。地際から3~4cm残してハサミでカットしました。
でも、まだこの時点では黄ニラではありません。軟白栽培した白いニラを収穫後、3時間くらい天日干しをすることで黄ニラが完成するそうです。白いニラを日に当てることで黄色が鮮明になり、美しい黄ニラになります。曇りの日に干したり、長時間日に当てると緑色になってしまうそうなので、天日干しは晴れた日に様子を見ながら3時間程度にしておきましょう。
ザルに載せて天日干しすること3時間。収穫時よりも黄色みが増した黄ニラがようやく完成です。
買うと高価な高級食材が庭先のプランターで、たった2週間でできました。8月のチャレンジだったのでこのスピードで収穫までできましたが、寒い時期にやる場合は収穫までに30~40日程度かかるかもしれません。
栽培してみてわかったのは、黄ニラ栽培で大事なのは、太くて丈夫なニラを用意することです。遮光して育てている間、太陽なしで土からの栄養分だけで生長するので、細く弱々しい株からは細い黄ニラにしかならないからです。
【01】遮光してから14日目に収穫
真っ白!遮光のビニールをはずしたばかりのとき、ニラの葉は真っ白でした。ハサミで地際から3~4cmのところをカットして1か所分ずつ輪ゴムで束ねて、ザルに載せて天日干しにしました。
【02】3時間天日干しする
黄色くなった!黄色くなる変化を見たくて1時間ごとに写真を撮ってみましたが、劇的な変化は見られませんでした。でも、3時間後のニラは葉先が黄色くなり、「黄ニラ」に変身していました。
暑い時期に軟白栽培をやる場合は、ビニール内部に熱がこもって蒸れやすいので注意が必要です。ビニールをかぶせていることで水滴もあり、葉先がとけてしまいました。伸びた葉が倒れてビニールに当たらないようにヒモを張って立たせるなどの工夫が必要です。
本場の黄ニラ栽培ではトンネルの中に専用の換気扇を設置しているそうですから、やはり蒸れは大敵なのでしょう。
黄ニラの旬は2月だそうです。これからチャレンジすれば蒸れずにやわらかい黄ニラがつくれるかもしれません。
栽培の終盤に最高気温34度の真夏日が続いたので、内部が蒸れて葉先がとけてしまった。