*【点まき→大きな野菜に向く】
点まきは、一定の間隔を空けてか所に数粒のタネをまく方法。あとで間引いて1か所に1株にする。ダイコンなど大きくなる野菜に向いている。まず、株間を測ってまき溝をつける。
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缶の底を押しつけて深さ約1cmのまき溝をつくり、タネを数粒落とす。1粒だと発芽率や初期生育が悪いので、野菜づくりでは多粒まきが基本。
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まき溝に土を1cm程度かぶせる。野菜によっては薄くかぶせた方がよく発芽するものもある。
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最後に体重をかけて手でしっかりと押して、土の表面を締めておく。これが重要な「鎮圧」作業。しっかり鎮圧すれば水やり不要でよく発芽する。
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*【スジまき→小さな野菜に向く】
スジまきは、タネを等間隔で1列にまいて、あとで間引いて株間を広げていく方法。コマツナなどの小さな野菜づくりに向く。まず、板切れなどを畝に押しつけて、まきスジをつける。
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深さ約1cmのまきスジに2~3cm間隔でタネを落としていく。あとで数回に分け間引きをして、最終的な株間に広げて、収穫サイズに育てる。
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指で周囲の土を溝に落としてタネを埋める。野菜によっては薄くかぶせた方がよく発芽するものもある。
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点まき同様、最後に体重をかけて手で押して、鎮圧する。このひと手間で発芽がスムーズになる。点まきもスジまきも、足で踏んで鎮圧してもいい。
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【Point4】秋冬野菜の苗は曇天の夕方に植える
苗が速やかに根を伸ばす!
野菜の苗を植える際には、速やかに根づかせる工夫をするといい。根づくことを「活着」といい、葉が大きくなって新しい芽が育ち始めたらひと安心だ。
まず、秋冬野菜は暑さが苦手なので、苗を植えるのは曇天の日を選ぶといい。しかも涼しくなった夕方がベストだ。晴れた日に植える場合でも、日が高い時間帯は避けること。
植えつけ前の吸水も重要なポイント。育苗ポットをブクブクと水に浸して15~30分くらい吸水させ、涼しいところに2時間ほど置いておくことだ。
育苗ポットをはずして根鉢を植え穴に収め、土を寄せて隙間なく埋めたら、体重をかけて手で苗の周囲の土を鎮圧する。植えつけ後の水やりは不要で、これでスムーズに活着する。