MENU
ぬくもりは、ハンドメイドや手作り実用書の出版社「ブティック社」のレシピを厳選して無料で公開しています。折り紙、工作、刺繍、パッチワーク、家庭菜園、園芸、DIYなど多ジャンルで展開中です。
家庭菜園「らくらく堆肥づくり」のやり方・コツ!

家庭菜園「らくらく堆肥づくり」のやり方・コツ!

冬は堆肥づくりに最適の時期です。ただ、堆肥づくりには体力がいりますし、手間もかかります。混ぜる、切り返す、木枠をつくり直すといった大変な作業を省きつつもおいしい野菜が採れる、良質な堆肥に仕上がる方法をベテラン菜園家の田中寿恭さんに教えてもらいました。

perm_media 《画像ギャラリー》家庭菜園「らくらく堆肥づくり」のやり方・コツ!の画像をチェック! navigate_next

目次

ここがらくらく!材料は混ぜない「材料を入れて足で踏むだけです」

*もみ殻を入れるから空気が十分に含まれる

落ち葉堆肥は一般的に、落ち葉、米ぬか、水をよく混ぜ合わせて仕込みますが、私は仕込むときに材料を混ぜ合わせません。材料を順番に入れていくだけです。しっかり発酵して1年後には使える状態になります。

私は堆肥枠に落ち葉、もみ殻、米ぬかを入れたら足で踏みつけます。そして、水をたっぷりかけます。
混ぜなくてもうまく発酵してくれるのはもみ殻を入れるからです。水を入れると落ち葉と落ち葉が密着します。混ぜないと空気が不足して発酵が進みません。しかし、もみ殻を入れることによって落ち葉と落ち葉の隙間にもみ殻が入り、空気の層ができるので混ぜなくても発酵が促されます。

私も74歳ですので力仕事はできるだけ省きたい、でも堆肥づくりは続けたく、混ぜなくてもいい仕込み方に変えてかなりラクになりました。

上の写真のように全体を混ぜ返す「切り返し」を定期的に行う必要がありますが、この方法だと切り返しをしなくてもつくれます。

*Point!この順番を繰り返す

①1回に仕込む量の目安は、45L袋10個分の落ち葉を使います。米ぬかは水ヒシャクに7~8杯分ぐらいをまぶします。

②堆肥枠に落ち葉、米ぬか、もみ殻を入れたら、足で踏んで余分な空気を抜きます。足で踏んだ際に材料が自然と混ざるので米ぬかともみ殻が落ち葉の隙間に入り込みます。

*Point!もみ殻を使おう

混ぜないで仕込むときは必ずもみ殻を入れてください。もみ殻が落ち葉の隙間に入り込んで、空気の層ができます。酸素が十分に入ると発酵して温度も上がります。
量の目安は450Lの落ち葉に対し、20Lのもみ殻を使います。厳密でなく、大まかな分量で構いません。
もみ殻がない場合は水をまいたあと、フォークなどを使って全体をよく混ぜましょう。

ここがらくらく!堆肥枠にはあぜ板を使う「枠が長く使えて設置も簡単です」

*耐久性に優れて組み立てもラク

以前は2つの木枠を使っていましたが、今は「あぜ板」の枠を使っています。あぜ板は田んぼで使う丈夫な波板です。円形の囲いをつくり、その中に落ち葉などの材料を入れて仕込みます。

木枠でも問題なく堆肥をつくれるのですが、3~4年経つと板が割れてきたり朽ちてきたりして、木枠をつくり直さないといけません。数年に一度とはいえ、結構手間がかかります。あぜ板なら丈夫で耐久性があり、長く使えます。これもラクをするためのポイントです。

私の畑では幅60㎝×長さ125cmのあぜ板を3枚使って堆肥枠をつくっています。片側に溝があるタイプであれば、あぜ板とあぜ板が連結でき、設置も簡単です。

仕込み方は木枠のときと同じです。あぜ板の方が低い堆肥枠になるので、仕込みやすくなります。

スタンドバッグも使ったことがありますが、屋外で使うと1年ぐらいでボロボロになってしまいます。今は落ち葉集めに使っています。

1
この記事のライター
関連記事
トウガラシをたくさん収穫したら、焼酎に漬け込んで害虫忌避剤をつくってみませんか?アブラムシやハダニなどをはじめとする様々な害虫に効果があります。簡単に作れるので、いざというときの為に用意しておき、大事な農作物を守りましょう!
174views 園芸レシピ
更新: 2025-07-16 12:00:00
身近にあるもので簡単に作れる自然農薬のレシピ!ここでは、根量が増え、大きく育ち、果菜類は糖度アップが期待できる!「生育促進」に効果を発揮するタンニン鉄について解説します。
353views 園芸レシピ
更新: 2025-07-11 12:00:00
近年、鳥獣被害は都市近郊でも増えてきています。今回は鳥獣別に菜園歴の長い方が実際に行っている対策方法をご紹介します。大事な農作物を守るためにぜひ取り入れてみてください。
277views 園芸レシピ
更新: 2025-07-08 12:00:00
平均気温の上昇に伴い様々な害虫が活発さを増しています。農薬に頼らず安心して有機家庭菜園で健全に野菜を育てるための対策についてご紹介します。ぜひ夏の野菜づくりに活かしてください。
386views 園芸レシピ
更新: 2025-06-26 12:00:00
畑でもプランターでも、天然に近い極上のマイタケを簡単に栽培できます。スーパーで売っている菌床栽培マイタケとは味も香りも食感もとにかく違います。原木の伏せ込みは梅雨明け前まで。今年、家庭菜園でマイタケをつくってみませんか?
284views 園芸レシピ
更新: 2025-06-24 12:00:00
最新記事
白いプラバンに色鉛筆で描いて作る、プラバンアクセサリーの本。こどもや動植物を絵本のように優しい色彩で描いた、愛しさあふれる世界観が魅力。小さなパーツをたくさん重ねて作る、立体感も特徴の一つです。そのままなぞって描ける、実物大の図案入り。
更新: 2025-07-19 12:00:00
コイルファスナーを使った、小さな小さなバニティケース。アクセサリーや小銭を入れるのにぴったり!ラミネート生地を使って、裏地無し、縫い代の始末無し(切りっぱなし)のかんたん仕立てにしています。
更新: 2025-07-18 12:30:00
無地、プリント、チェックなど、布地の組み合わせが楽しいラップホルダー。さっと取り出せるのでキッチンにあるととっても便利です。お気に入りの柄を取り入れて是非作ってみてください。
更新: 2025-07-17 14:21:00
トウガラシをたくさん収穫したら、焼酎に漬け込んで害虫忌避剤をつくってみませんか?アブラムシやハダニなどをはじめとする様々な害虫に効果があります。簡単に作れるので、いざというときの為に用意しておき、大事な農作物を守りましょう!
174views 園芸レシピ
更新: 2025-07-16 12:00:00
メガネモチーフのアップリケを縫いつけたおしゃれなメガネ入れ。無地とヒョウ柄プリントの組み合わせが素敵。ワンタッチでメガネが取り出せるよう、入れ口はバネ口金を使っています。
更新: 2025-07-15 12:00:00
boutique-sha_banner
hmc_banner
btq_onlineshop_banner

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt

楽しい!手芸の本がいっぱい!

get_app
ダウンロードする
キャンセル