シモツケ、ディアボロ、銅葉マルバノキなど。
常緑樹・落葉樹・下草を組み合わせて楽しむ
落葉樹の根元に常緑樹を配植すると、冬のさびしさをカバーできます。そして、グランドカバー(下草)の植物については、葉の色が変化する、イワナンテンやビャクモッコウ、銅葉シモツケなどを混植すると、いつでも楽しい庭になるでしょう。
落葉樹で四季の移り変わりを感じる
庭木には常緑樹と落葉樹があり、どちらも庭の素材として使われますが、植物を育てていて、四季の変化が一番感じられるのは、やはり秋—紅葉の季節でしょう。
紅葉といえば落葉樹のモミジが代表的ですが、もっと身近な庭木にも、紅葉を楽しめるものがあります。
写真はよく使われるヤマボウシです。1つは紅葉していない開花期のヤマボウシ、もう1つは紅葉した、とてもきれいなヤマボウシ。1本植えてあるだけで、四季の移り変わりが感じられます。
このほか、ナナカマド、カエデ、メグスリノキなどもおすすめです。
▲紅葉していない開花期のヤマボウシ
▲紅葉したヤマボウシ。とてもきれいです。
● 落葉樹(らくようじゅ)秋に葉が落ちて越冬し、翌年に新芽の萌え出る樹木。
株立ちの庭木で華やかに
1株の樹木から幾本かの幹が生えていることを株立ちといい、樹形が美しい雑木がたくさんあります。狭いスペースの庭では、1本立ちを植えてもさびしく見えがちです。株立ちの庭木を植えれば、華やかなお庭になります。
▲1本立ちのヤマボウシ。
▲株立ちのヤマボウシ。
高木と低木を組み合わせる
庭木には、樹高(樹木の高さ)が10m以上になる高木と樹高が0.3〜5m程度の低木(主として灌木)があり、高木と低木を組み合わせると、奥行感も出て、立体的に庭を演出することができます。
高木のヒメシャラと低木のトサミズキの組み合わせ。隣家の目隠しを兼ねたシンボルツリーです。常緑樹で目隠しすると、隣家が非常に暗くなるため、落葉樹のヒメシャラで目隠ししました。こうすれば、隣家も適度な日陰になり、こちらは目隠しになるという効果を狙いました。
庭木の剪定は思いきっておこなう
シンボルツリーや生垣など、庭木の魅力はつきません。ただし、放っておくと、大きくなりすぎて、日当たりが悪くなったり、害虫が発生したり、近所迷惑になることも。
そんな時は、枝を切る作業(剪定)が必要です。秋は庭木の剪定の適期です。ただし、常緑樹の剪定は慎重に。常緑樹の手入れは、なるべく葉をすかすように切り、風通しを良くするような冬期剪定が必要となります。刈り込みバサミで剪定すると、比較的中の枝を切ることができずに、風通しも悪く枯れ枝も多くなってしまいます。
大きな樹木など手間のかかるものはプロの業者にまかせるとして、自分でできるものはDIYで剪定しましょう。
▲写真のように、常緑樹の手入れは、なるべく葉をすかすように切り、風通しを良くします。