■タネまき:3月中旬
■まき方:幅90cmの畝に条間35cmで2条、株間22cmで1か所3粒点まき
育て方(毛呂さん)
【タネを早まきして保温して育てる(毛呂さん)】
01 土づくり
3月の彼岸前後に早まきするため、2月中旬までに畝の準備をします。日当たりのいい畝に元肥を入れて、黒マルチで覆って地温を温めておきます。元肥はスイートコーンと同じで、1m2あたり、完熟牛ふん堆肥2kg、米ぬか140g、草木灰60g、有機石灰100g入れています。さらに保温と保湿のため、畝にビニールトンネルを掛けておきます。
02 タネまき
早まきをする場合は3月中旬にタネまきをします。幅90cmの畝に条間35cm、株間22cmで2条、1か所に3粒ずつまきます。
少し葉が触れ合うくらいの狭い間隔でもよく育つので、株間を私が手を広げた幅(約22cm)にしています。
タネまき後、タネを埋めた場所のすぐ上、地上5cmくらいの高さに鳥よけの糸を1本張っておきます。
ひとつの穴に3粒ずつ、タネの尖ったところを下に向けて土に押し込み、覆土、鎮圧する。
03 メンテナンス
発芽して、本葉3~4cmに生長したら、間引いて1本立ちにします。
4月下旬になり、本葉5~6枚、草丈40cmに生長したら、追肥と土寄せを行うため、黒マルチとビニールトンネルをはずします。追肥は1株ずつ株の周りに1握りのボカシ肥料をまいて、株元に土寄せします。保湿と保温を兼ねてもみ殻を畝に敷くと草も生えにくくなります。
スイートコーンよりも茎が細く、草丈は高くなるので、5月に入り、大きく生長してきたら、倒伏防止のヒモを張ります。
雄穂が開き、雌穂がついたら、ホウキの柄で茎を揺らして人工授粉させます。早まきのおかげかアワノメイガなどの害虫被害はあまり心配いりません。
ビニールトンネル内で葉焼けに注意
保温のために掛けていたビニールトンネルが穴あきでなかったため、トンネル内が高温になりすぎて、せっかく発芽したのに葉が黄色く変色。葉焼けを起こしてしまったようだ。日中、高温が続くようなときは、トンネルの出入り口を開けて、風通しをよくしておこう。
換気など、温度管理に気を配ったところ、葉焼けした株からもすぐに新たな葉が出て復活した。
04 収穫
摘果せずに育てるので1株から2果採れます。スイートコーンとは違い、葉や皮などが茶色く枯れてくるまで畑に置いておきます。
8月上旬、完熟してカチカチに乾燥した実から順次収穫していき、収穫後も風通しのいい場所でさらに乾燥させます。
参考
葉焼けから1週間ですっかり復活。
4月上旬、本葉3~4枚に生長したら丈夫そうな株を1本残し、ほかは地際をハサミで切って間引く。