コンパクトでかわいらしく、小スペースでも楽しめるのがミニバラの大きな魅力。ただし、病害虫に注意が必要なのは他のバラと同じです。ミニバラを上手に育てるのに必要な、ちょっとしたコツを解説します。
perm_media
《画像ギャラリー》プロが教える「ミニバラ」の育て方の画像をチェック!
navigate_next
3 ミニバラの管理
日当たり、風通しのよい場所に植えられた「レディ メイアンディナ」。ミニバラの中では極めて大きな花を咲かせる。
*育てる場所
日当たりのよい場所で管理する
基本は、日当たりと風通しのよい戸外で育てます。鉢植えのミニバラを開花すると室内に飾るという人が多いようですが、古い品種のなかには、室内に3日間置くと葉や蕾が落ちたり、葉が黄変するものがあります。室内に飾る場合は1日程度にし、できるだけ戸外で日によく当て育ててください。
ベランダで育てる場合は、できるだけ雨の当たらない場所で、鉢と鉢の間隔をとって風通しがよくなる工夫をしてください
*水やり
「乾いたらたっぷり」が基本!
鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。
※ミ二バラは樹高が低いため、水やり時の水や土のはね返りが病気の原因になることも多いので、季節を問わず株元をマルチングしてもよい。
*肥料
固形肥料を置き肥する
3月〜11月ごろまで、30〜40日に1回の割合で、有機質の固形肥料を(4号鉢で1~2個が目安)置き肥します。
*病害虫の予防と対策
ハダニと黒星病に注意!
梅雨どきから夏にかけて、ミニバラが葉を落とすのは黒星病とハダニが大きな原因。黒星病は4月〜11月ごろまで発生し、古い葉の表面に墨をにじませたような丸い黒斑が現れ、やがて落葉します。気温20〜25℃ぐらいのときに多発し、雨の多い梅雨時や秋の長雨時には特に注意が必要です。
葉が落ちてしまったときの対処法
【つぎ木苗の場合】全体を浅く(軽く)剪定し、残っている葉はすべて摘みとり、枝に残るハダニは水を勢いよくかけて吹き飛ばしたら、殺ダニ剤と黒星病の薬剤を散布します。
芽が出たら薄い液肥を施し、新芽が5cm前後になったらピンチします(蕾がついたら蕾だけ摘みとります)。葉がふえたら花を咲かせ、固定肥料を施し、定期的に殺ダニ剤と黒星病の薬剤を散布します。
【さし木苗の場合】全体を浅く(軽く)剪定し、葉はすべて摘みとり、枝に残るハダニを落としたら、水はけのよい新しい用土(赤玉小粒7:ピートモス2:パーライト1など)で植え替えるとよいでしょう。そのほかの管理はつぎ木苗と同様に行います。
★ここがPoint!:ミニバラの密植は厳禁!
ハダニと黒星病の発生を抑えるためには、日当たりと風通しのよい栽培環境が一番大切。株間をとらずに寄せ植えたり、他の植物と密植すると、病害虫が発生しやすくなります。また、肥料や水も与えすぎると株が軟弱になってしまいます。
4 ミニバラの手入れ
この記事のライター
関連記事
身近にあるもので簡単に作れる自然農薬のレシピ!ここでは、根量が増え、大きく育ち、果菜類は糖度アップが期待できる!「生育促進」に効果を発揮するタンニン鉄について解説します。
更新: 2025-07-11 12:00:00
近年、鳥獣被害は都市近郊でも増えてきています。今回は鳥獣別に菜園歴の長い方が実際に行っている対策方法をご紹介します。大事な農作物を守るためにぜひ取り入れてみてください。
更新: 2025-07-08 12:00:00
平均気温の上昇に伴い様々な害虫が活発さを増しています。農薬に頼らず安心して有機家庭菜園で健全に野菜を育てるための対策についてご紹介します。ぜひ夏の野菜づくりに活かしてください。
更新: 2025-06-26 12:00:00
畑でもプランターでも、天然に近い極上のマイタケを簡単に栽培できます。スーパーで売っている菌床栽培マイタケとは味も香りも食感もとにかく違います。原木の伏せ込みは梅雨明け前まで。今年、家庭菜園でマイタケをつくってみませんか?
更新: 2025-06-24 12:00:00
猛暑にたくさん食べて夏バテ知らず!夏の暑さの中でもグングン生長し、葉もの野菜の少ない時期に特に重宝します。ホウレンソウに似た味でビタミンとカルシウムを多く含む健康野菜です。天ぷら、おひたし、卵とじ、和えもの、しゃぶしゃぶなどにして食べます。
更新: 2025-06-18 12:00:00
最新記事
さまざまな形のシールを貼って完成させる作品集です。シールのそばに書かれた番号と同じ番号の枠にシールを貼っていくと、素敵な作品ができあがります。名画を楽しみながら完成させてみましょう。
更新: 2025-07-12 12:00:00
身近にあるもので簡単に作れる自然農薬のレシピ!ここでは、根量が増え、大きく育ち、果菜類は糖度アップが期待できる!「生育促進」に効果を発揮するタンニン鉄について解説します。
更新: 2025-07-11 12:00:00
愛らしい表情に心癒される犬張子。本来は紙で作るものですが、ちりめんを縫って作りました。配色もモダンで、インテリアにもピッタリ。干支の飾りとして戌年のときはもちろん、魔除けやお子さんのお守りとして常時飾っておけます。
更新: 2025-07-10 12:00:00
余り布でできるアームシュシュ。少しのはぎれで作れるので、プレゼントにしても喜ばれそう。一度使うと手放せなくなる便利さです。毎日の家事がワクワクしてくるような、素敵な家事グッズです♪
更新: 2025-07-09 12:00:00
近年、鳥獣被害は都市近郊でも増えてきています。今回は鳥獣別に菜園歴の長い方が実際に行っている対策方法をご紹介します。大事な農作物を守るためにぜひ取り入れてみてください。
更新: 2025-07-08 12:00:00