はじめに
DIYやハンドメイドをする際に欠かせないのがサンドペーパー。サンドペーパーとは紙やすりのことで、木材の仕上げはもちろん、金属の補修や塗装にも使われています。最近では珪藻土バスマットの吸水力復活にも貢献しています。サンドペーパーの種類や用途は幅広く、調べてみても実際にどれを使ったらいいのか分からず選ぶのが難しいですよね。今回はそんなサンドペーパーが使える材料や選び方から使い方、さらにおすすめ商品までたっぷり紹介します!
サンドペーパーとは
一般的に「紙やすり」と呼ばれるサンドペーパーは、研磨加工に使われる紙や布に砥粒の付いた研磨材です。色々な材質の研磨に向いており、錆落としや不要な表面を削り、滑らかな曲線を作り出す作業には欠かせません!また、塗装する前に表面を磨き上げる際にも使われるのではないでしょうか。研磨する材料によって使用する目の粗さを選ぶ必要があり、特に目の細かいサンドペーパーは作品の表面を、光沢のある状態にまで磨き上げる事ができます。
サンドペーパーの種類
布やすり
サンドペーパーは大きく分けて「耐水性」と「非耐水性」のものがあります。「耐水性」は耐水ペーパーとも呼ばれ金属加工に多く使われています。最近ではその「耐水性」を利用して、水回りの掃除に使用されたり身近なモノになりつつあります。また「非耐水性」は木材加工によく使用される紙やすりが代表的。学校の授業や工作で一度は手にしたことがあるのではないでしょうか。どちらも削る仕事はもちろん、磨き上げる時に役立っています!
サンドペーパー(紙やすり)
一番代表的な「紙やすり」。厚紙に砥粒がコーティングされていて、使用する材料に合わせて切って使用します。残念ながら加工屑が目詰まりしやすく、短命の消耗品です。紙やすりは安価で使い勝手がよく、目の粗さによって様々な材料に使用できます。最近では珪藻土を使った商品が注目され、紙やすりで表面についた汚れを削ることで、吸水性が復活する事はご存知でしょうか?バスマットはもちろん、コースターにも!また、革靴のお手入れに使う上級者もいる様です。
耐水サンドペーパー
耐水サンドペーパーは下地の紙はもちろん、砥粒の接着剤も耐水性のものが使用されていて、水につけても問題なく「水研ぎ」できることが最大の利点。この特性を生かしてトイレの頑固な尿石、浴室の鏡、ガラス、陶器、金属蛇口の水垢の研磨に使用できます(この時、プラスチックやステンレスには傷が付くのでご注意を!)。水で加工屑を流しながら使用できるので作業効率が良く、摩擦熱を緩和できるのもポイント。逆に乾いた状態で使用すると紙ヤスリよりも目詰まりを起こしやすくなります。
布やすり
布やすりは粗めの研磨材が強力にコーティングされていて耐久性があり、電動サンダーなどに取り付けてよく使用されます。大体は耐水性があり、金属加工にも使用できます。また布の特性を生かして曲面を研磨する時にはピッタリ。しかし砥粒の粒子が粗いので表面や細かい部分の磨き上げには不向きかもしれません。布やすりは加工屑の目詰まりが少なく、手で叩くことで簡単に取り除く事が出来ます。研磨材が剥がれるまで再利用できます。
ポリネットシート(メッシュシート)
ポリネットシートとはメッシュ状のヤスリのことで、合成繊維の両面に研磨剤が均一に接着されています。網目状になっているので研磨屑の目詰まりもおこしにくく、両面使用することができます。布やすり同様に柔軟性に優れているので曲面の研磨ができ、種類によっては耐水性もあります。耐久性も高くアクセサリーや金属の磨き上げに向いています。他のサンドペーパーに比べて寿命が長く、使用していても研磨性能を保ちます。
サンドペーパーの選び方・用途
このようにサンドペーパーは用途によって使い分ける必要があり、低価格のものが多いので、何種類か揃えておくとどんな作業にも対応できて便利です!種類の他にも、研磨剤の粒度によって「目の粗さ」が定義されています。サンドペーパーは使用する材料によってはキズの原因になったり、削りすぎてしまう事もあるので注意が必要です。材料の加工から仕上げまで、目的に合ったサンドペーパーを使ってより美しく仕上げましょう。
番手と目の粗さ
サンドペーパーの「目の粗さ」は番号で明記され、数字が小さいほど粒子は粗く、大きいほど細かくなります。使用する時は、粗いものから細かいものを使って仕上げていくのが基本!その場面に合ったモノを選ぶことで作業の効率化ができ、より綺麗に仕上がります。深いキズの修復、広い面や大まかな研磨には「小さい番号」を、表面の仕上げ、細かいキズの磨き上げには「大きい番号」を選ぶのがおすすめです。番手は大体40番から2000番以上まであり、それぞれの用途は次の通りです。