「価格」に対するよくある誤解
値段を決める要素は、基本的に材料費+手間賃。
ただし、どんなに手間がかかっても、「モノ」に対する消費者の評価は関係ありません。
かかった時間や手間が、そのまま値段に反映する訳ではないのです。
どんなに愛情をこめた作品でも、相手が気に入ってくれないと売れない。
当たり前のことですが、これを忘れてしまうと「的外れなものを作り続けて材料費がかさみ、売れなくて落ち込む」というループに入りこんでしまいます。
「利益」を出すために必要なこと
「良いもの」を「より安く」手に入れたいという気持ちは、どんな人にもあります。
でもだからといって、商品は「安ければ売れる」という訳でもありません。
安すぎると「こんなに安くてマトモなの?」という不安から、売れないということも出てくるのです。
また、「材料費は安いけど高く売れる」アイテム作りや、右図のような「中間の価格帯のものへ自然に購買意識を誘導する」ような仕組みなど、商品展開のしかたを工夫するのも有効。
利益を出すためには、作品自体のことだけではなく、いろいろな視点から考えてみることが重要です。
オーダーメイドに応える? 応えない??
サンプルになる作品を展示しておいて、オーダーメイドに応えるという方法もあります。
これなら在庫を抱えなくてすむ分、利益率があがる可能性も。
ただし、相手に「現在手に入らない布地を使ってほしい」と言われたときや「希望のサイズをつくると、デザイン自体が変わってしまう」ときなど、自分がどこまで対応できるのかの線引きが重要になってきます。
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※本誌に掲載しているマーケットサイトの出品数、出品料、作品点数や価格などは、すべて2015年4月現在のものです。これからはすべて予告なく変更となることがあります。あらかじめご了承ください。
「手間がかかっているから高くても買う」のではなく、「ほしいデザインだから買う」。逆に言うと、手間や材料費をかけなくても多くの人に「かわいい」と思ってもらえたら、それが売れ筋商品になるのです。