【今回のテーマ】自分のブランドを立ち上げよう
「手芸が好き! 」という気持ちは大切だけど、それだけではハンドメイド作家として成立しません。まずはしっかりブランディング、そして、自分の作品でお金を得るという自覚と知識をもちましょう。
はじめる前の心構え
趣味のハンドメイドを仕事にしたいと思ったとき、まず最初に自分の気持ちを整理しましょう。自分の得意なことは何か、できることは何か。どんな商品をつくりたいのか、売りたいのか。どんなイメージのものが好きかなど、自分の「好き」について考えてみるのが近道。また、なぜハンドメイド作家になりたいのか、目的をシッカリ持つことが大切です。「好き」を極めたいのか、本気でお金を稼ぎたいのか。「たりたいこと」と「好きなこと」を自覚することが、作家デビューへの第一歩です。
セルフブランディングを知る
セルフブランディングとは、自分の持ち味を客観的にとらえ、そこに唯一無二の価値を見出し、ブランドとしての認知度を獲得することです。「自分の作品はかわいい色使いが特徴」「飼い猫との思い出がモチーフ」「風景からインスピレーションを受けた作品の展開」など、コンセプトやブランドストーリーをしっかり固めて、そこから外れない作品作りとプロモーションを心掛けましょう。
コンセプトとターゲットを考える
ブランディングの骨子となるのが「コンセプト」と「販売ターゲット」。
作品の方向性に直結する大事な部品です。
コンセプトを立てる
まず、自分は何が好きで何をつくって売りたいのかという気持ちに向き合いましょう。すると、好きな色、好きなテイスト、好きな形、好きなモノといった「こだわり」がいくつも湧きあがってきます。それらの「こだわり」を整合したものが「コンセプト」になります。
【START】バッグづくりが趣味
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帆布を使ってみたい
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好きなテイストはナチュル派
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丸い形が好き
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【FINISH】丸いデザインを取り入れたバッグブランド
ターゲットを決める
コンセプトを立てたら、次に商品を売る相手(ターゲット)を設定します。まずはコンセプトに基づいた商品イメージを客観的にとらえ、どのテイストで展開すればターゲットに響くかを考えます。さらに、自分の作品を気に入ってくれそうな年齢層、性別、ライフスタイルなどを考え、ニーズに合った商品展開を考えます。
自分でつくれるものを考える
自分のブランドのコンセプトやターゲットが決まったら、扱うアイテムを考えましょう。
選んだ素材や技法からつくりたいものは広がります。
使いたい素材は?どんな技法?
コンセプトとターゲットに合うような素材や自分ができる技法について考えてみましょう。例えば、アナタが編み物が好きなら棒針編みなのか、かぎ針編みなのかをまず考えてみます。次に毛糸の種類はどのようなものが合っているのか、または流行しているのかということに注目して選んでみましょう。素材や技法が決まったら、どのようなアイテムをつくりたいかを決めましょう。素材と技法を色々と組み合わせてさまざまなアイテムをつくると、作品の幅も広がります。