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土のちからで育てる無肥料自然栽培スタートアップQ&A

土のちからで育てる無肥料自然栽培スタートアップQ&A

野菜の声を聞いて育てよう!明石誠一さんの無肥料自然栽培教室。参考になること間違いなし!

perm_media 《画像ギャラリー》土のちからで育てる無肥料自然栽培スタートアップQ&Aの画像をチェック! navigate_next

監修=明石誠一さん

あかしせいいち●埼玉県入間郡三芳町で「明石農園」を営む。5.4ヘクタール(約54,000m2)の畑で、無農薬・無肥料自然栽培で年間約60品種の野菜を育てている。2003年に就農したときは、有機栽培からスタートし、2005年頃、自然栽培に転換。就農支援や援農も受け入れ、農業体験スクール「ソラシド」の講師も務める。『お百姓さんになりたい』(2019年・原村政樹監督)は明石農園を取材したドキュメンタリー映画。

就農して22年。「土のちから」で野菜を育てる無肥料・自然栽培に転換して20年。「野菜の気持ち」を考え、試行錯誤しながらやってきました。
無肥料・自然栽培にチャレンジしたい方たちの疑問にお答えして、〝無肥料で野菜がすくすく育つ畑の土〟を育てるヒントをお教えします。肥料を使わずに育った野菜は抜群に味がいいと評判です。
この春から無肥料・自然栽培を始めてみませんか? 

Q:本当に無肥料で野菜が育ちますか?

A:育ちます。無肥料・自然栽培は、肥料ではなく、「土のちから」で野菜を育てます。

化学肥料や農薬を使って育てる“慣行栽培”や、有機質肥料や堆肥を入れて育てる“有機栽培”は、畑の外から持ち込んだ肥料によって野菜の生長に必要な養分を供給します。

一方、肥料や堆肥を使わない“自然栽培”の畑では、「土のちから」と「野菜本来のちから」によって野菜が育っています。空気中の窒素を固定する根粒菌や広範囲からリン酸を集めて供給する菌根菌などが、土の中で野菜に必要な養分をつくり出し、野菜に供給してくれます。畑の土を、多様な種類の菌や土壌微生物が棲み、盛んに活動している団粒構造が発達した土にすることが大切です。これができれば、肥料を入れなくても野菜が健康に育つようになります。

堆肥や肥料を入れずに育てた明石農園の夏野菜。土のちからだけで育てるからこそ、土質や水はけの良し悪しなど自分の畑の環境や育てる野菜の品種やタネ、性質などをよく知ることが大切。

Q:無肥料で育てたらあまりたくさんは採れませんか?

A:収穫量はふつうでも、秀品率は上がり、捨てるものがほとんどなくなりました。

私が有機栽培から無肥料・自然栽培に切り替えたとき、はじめは少し収穫量が落ちました。でも、秀品率は上がり、虫食いなどで出荷できない品質の野菜は、ほとんどなくなりました。無肥料で栽培を続けるうちに収穫量も安定してきました。

肥料栽培の野菜に比べて草丈や枝ぶりはコンパクトですが、その分、摘芯や芽かき、剪定、摘果などの作業は最低限で済みます。
また、土のちからだけでじっくり育った野菜は、雑味がなくてとてもおいしいです。「ピーマンの苦味がない」、「エダマメの香りがいい」など、野菜本来の味が楽しめるとお客様から評判です。無肥料で育てた野菜は日持ちがいいのも特徴です。

無肥料ではすっきりとコンパクトな草勢に育つ野菜が多い。初期生育がゆっくりで心配になるが、あとから追いついてくる。

Q:どんな野菜でも無肥料で育ちますか?

A:育ちにくい野菜もあります。野菜の性質を考え、適期に栽培し、タネ採りをすることも大事です。

野菜をうまく育てるためには、野菜の様子をよく観察して、“野菜の気持ちを考える”ことが大事です。野菜がストレスを感じないで育つことができれば、肥料や農薬なしでおいしい野菜が採れるようになります。
大事なポイントのひとつが「適地適作」。これはその野菜に適したところで栽培するということです。自分の畑の土質を知り、それに合った野菜を栽培すると、育てやすくなります。たとえば、明石農園でも栽培に苦労していたタマネギを、粘土質の土壌の畑で育てたらうまくいくようになりました。

大事なポイント2つ目は「適期適作」。野菜の栽培期間や栽培適温に合わせて、タネをまくことが重要です。適期を無視して栽培すると、野菜も不健康に育ち、生長不良や病虫害も増えます。

そして、品種選びやタネ採りも欠かせません。同じ野菜でも自分の畑でよく育つ品種は何か、探してみるといいでしょう。固定種のタネを選んで育て、そのタネを採ることを繰り返していくと、徐々に自分の畑で育ちやすい野菜になります。

■チンゲンサイのタネ採り中!
タネ採りは無理せずに!

野菜の一生を見届けるタネ採りは栽培期間も長く、交雑を防ぐ必要もある。無理なくできるところからやってみよう。交雑しないルッコラやエンドウ、のらぼう菜は初心者でも簡単。

大事なポイント

1. 適地適作を心がける
2. 適期に栽培する
3. タネ採りをする

家庭菜園にまつわる情報をもっと知りたい方におすすめ!

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この記事のライター
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