*仕上がり
枝数を減らして、ふところ付近の日当たりや風通しがよくなれば間引き剪定は完了。
全体的にバランスよく仕上げることも重要なので、ひと通りの作業が終わったら、一度離れて樹木を見るのもよい。
<仕上がり例>
写真は「カラタネオガタマ」の剪定前と剪定後。樹冠も小さくまとめたが、ここでは間引き剪定に注目。枝葉を減らして、主幹付近もうっすらと見えるようになった。
なお、このように間引き剪定で枝を透かす(枝数を少なくする)ことを「透かし剪定」といい、透かす加減もいくつかのタイプがある
切り戻し剪定
「切り戻し剪定」とは、枝を途中で切って、その切った部分から新しい枝を出させる剪定方法です。
主に、大きさや形を整えるときに行いますが、同時に古い枝を新しい枝に切り変えて、「樹勢を回復する」、「花芽を増やす」などにも効果があります。
実施する際には、花芽の位置に注意しましょう。
*弱い剪定と強い剪定
剪定の世界では、枝先に近い部分から短めに切ることを「弱い」、長めに切ることを「強い」と表現する。
*仕上がり
植えている環境などに応じて、大きさや形を整える場合は、あらかじめ仕上がりの大きさをイメージしてから作業にとりかかること。太い枝の場合はノコギリを使うとよい。
<仕上がり例>
放任して大きくなったヒイラギナンテンをコンパクトにまとめた例。必要があるなら、太い枝でも強めに切ってよい。
適した時期であれば、それによって樹木全体がダメージを受けることはあまりない
<主幹の切り戻し>
株立ちだが、高さを抑えるために伸びた枝を切り戻した
透かし剪定
一般的には「間引き剪定」や「切り戻し剪定」が剪定方法を表すのに対して、「透かし剪定」は仕上がりを指す言葉です。
「透かし剪定」とは「伸びすぎ」、「混みすぎ」のところを透かす(枝数を少なくする)もので、程度により、「大透かし」、「中透かし」、「小透かし」という3つの段階にわけられます。